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「これ以上、ソイツが学校休むようなら……」
「分かってるよ。俺もそこまで馬鹿じゃない」
まるで、釘を刺すかのような大雅の言葉を途中で遮ると、これまでとは打って変わった低い声音で玲が答える。
正面からそれを受け止め、大雅が僅かに微笑んだように見えたのは……疲弊しきった脳が見せた幻覚か何かだろうか?
「遥人、帰ろうか」
それ以上は何も言わずに大雅はドアの向こうへと消え、絶望的な気持ちになるけれど、今はそれよりも目の前にいる玲の命令に従うことが先決だ。
「ん……くぅ」
だから従順に、上手く動かぬ体を動かし起きあがろうとするけれど……動いたことで後孔を埋めるエネマグラを締め付けてしまい、同時に体の芯が疼いて、再びベッドへ倒れ込むだけの情けない結果となった。
「苦しいだろう? 無理はしなくていい」
「アッ……な、なに?」
首筋を伝う指の感触に体がビクビク震え出す。玲が体へと触れただけで、どういうわけか肌がピリピリと総毛立ち、萎えかけていた下半身が勢いよく反応を示した。
「一回出させてあげる。それから家に帰ろう」
そんな遥人を見下ろしながら、告げてくる声音は穏やかだけれど、どこか冷たく酷薄な色を帯びているのを肌で感じる。
――出させて……くれる?
だが、火がついたように感じはじめた体をも制御できない遥人に、考えるだけの理性を保ち続けることなど、容易にできるはずもなく――。
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