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「そう。じゃあ……どうして遥人はこんなこと、されてるんだろう」
「や……あぁっ」
ジンジンと痛む尻にポタポタと冷えた液体を垂らされて……驚いた遥人が身体を捩ると、背後でクスリと笑う音がした。
「悪くないのに、なんで……って、思ってる?」
「あっ……アゥッ!」
毒を孕んだ甘い声。
トロリとした液体を臀部全体へと塗り込まれ、痛みに苦悶の声を漏らせば、アナルからズルリと指が抜かれて、代わりに何か無機質な物がひきつくそこへとねじ込まれる。
「ふ……うゥッ……」
ほどなく後孔内へ注がれたぬめり気のある液体に、細い体を震わせながらも排出しようと遥人はいきむが、「ただのローションだから大丈夫」と、訳の分からぬことを言いながら、玲が内腿へ触れてきた。
目隠しのために見えてはいないが、今、遥人のアナルの中には、3センチほどのローションボトルの口が突き立てられている。
「素直に謝れば、このくらいで許してやろうと思ってたんだけど」
「いっ……」
内腿の際どい場所を抓られ小さな声を上げると、脚の間へと滑り込んだ手に、萎えて小さく縮こまっているペニスをふわりと包まれた。
「流石に素面じゃ感じないみたいだ」
まるで玩具を試すみたいに淡々と話す玲の声音に、当たり前だと叫びたかったが、彼の怖さを知っているから、浅い呼吸を繰り返しながら耐えることしか遥人にはできない。
「なら……こうしたらどうだろう」
言葉だけでは何をされるのか想像できず、怯える遥人の首筋へと……次の瞬間彼の唇がチュッと音を立て触れてきたから、思いも寄らないその行動に大袈裟なくらい体が跳ねた。
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