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――ちゃんと、考えがまとまるまで……言わないつもりだった。けど……。
「うっ……ぐぅっ!」
「まだ、寝るには早い」
抓り上げられた胸の痛みに遥人は意識を取り戻す。瞳へと映り込んできたのは、大きく左右に割り開かれた筋肉の無い自分の脚と、その間へと膝立ちになってこちらを見下ろす大雅の姿。
そして。
「意識飛ばしてる場合じゃないだろ」
「んうっ」
横から聞こえる堀田の声に、のろのろ視線を移動させると、陥没している胸の突起をくびり出すように抓った彼が、「大丈夫、いい子にしてれば気持ち悦くなるだけだから」と、空いている手に掴んだボトルを、大雅の方へと放り投げた。
――嘘だ。こんなこと……。
学生時代、大雅と堀田が話す姿を何度か見たが、仲が良いとは思えなかった。
ただ、時折聞いた彼らのやり取りに、違和感を持ったことはある。
大抵は、意識が定かな時ではないから、確かなものではないのだが……何か相談をしてる姿を目にしたような記憶があるのだ。
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