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「いい子」
ペニスの根本を掴む堀田のもう片方の手にある物が、ビデオカメラだと認識できても、それ以上考えることは困難になってしまっていた。
「もういい、お前は手を出すな」
「了解。お言葉に甘えて撮影に徹するよ」
突如聞こえた大雅の声に、答えた堀田の指がペニスから離れた途端、前立腺を強く押されて愉悦が背筋を突き抜ける。
「ぐっ……んぅっ!」
射精の快感に悶えた遥人が肩で息をしていると、アナルから抜かれた大雅の指がこちらへ向かって伸ばされた。
「うっ……ぐ、ゴホッ、ゴホッ」
そして――器用に動いたその指先に猿轡を外された刹那、遥人は何度も大きく咳き込み咄嗟に口を拭おうとするが、またもや首へと圧がかって苦しむだけの結果となる。
「少しは学んだらどうだ」
呆れたような声が聞こえるが、それどころではなくなっていた。
「かゆ……かゆい、かゆい」
後孔と尿道が、痒くて熱くてたまらない。それを収めたいと思うのに、手を動かせば首が絞まるから、完全なパニック状態に陥ってしまっていた。
「どうして欲しい?」
「なか、なか……かゆい…から……掻いて……さい」
「どうやって?」
まるで仕事のやりとりみたいに落ち着きのある大雅の声に、拙いながらも腰を上下させ遥人は口を開閉させるが、紡ぐ言葉がみつからない。
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