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しかも、遥人のペニスは赤い紐によりギッチリと縛り上げられており、両方の膝に巻かれたバンドは、一メートルほどある棒の両端へ括られていた。
「遥人、こういうのが好きだよな」
「……きじゃない」
「嘘。だったらどうして勃ってるの? 中擦られるの好きだろう?」
「いっ……ヒィッ!」
声と同時に尿道を埋める棒を少し引き抜かれ、排泄感に遥人が喘ぐと、今度は中へと押し戻されて掠れた悲鳴が喉を鳴らす。尾てい骨から生まれた疼きが遥人の背筋を這い上がり、脳天が痺れるような深い愉悦に、薄い体は為すすべもなくビクンビクンと痙攣した。
「や……ああっ……ん」
「ほら、奥まで入った。金色……よく似合ってる」
「見てごらん」と囁いた玲に耳朶を甘く噛まれた遥人が、視線を再びペニスへ戻すと、棒は全て中へと納まり、光るリングが尿道口へとくっついている。
「うそ……こんな……」
思わず腕を伸ばした遥人がリングへと指を掛けた途端、背後で動く気配がしたから、止められるのかとビクついたけれど、どういう訳か次の瞬間……両方の膝に取り付けられた拘束具が取り払われた。
「いいよ。自分で出してごらん」
「あ……あ」
ふいに体が持ち上がり、ソファーに座る玲と向き合うように膝へと乗せられる。
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