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――だけど、もしかしたら……。
チラチラと見え隠れしている違う答えの存在を、今更になって意識してしまう自分が心底嫌になる。
――もう……過ぎたことだ。
そう、遥人が推測してみたところで答えなど分かるわけもない。それに、いまさら真実が分かったところで現状はきっと変わらない。
それでも、意識的に考えるのを止めようとすればするほどに、疑問は小さな棘となって遥人の心に残り続けた。
第四章 おわり
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