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「かわいい」
「ふっ……んぅっ!」
玲の掌で亀頭を何度か擦られただけで、遥人は軽く達するが、カリの括れと竿の根本とを細い縄で縛られているせいで、吐精することはかなわない。
「まったく……こんな遊びをしていたんですか? 食も進まない筈です」
「仕方ないだろう、遥人が縛ってって強請ったんだ」
背後から響く春日の声と、それに答える玲の声。玲の言うとおり遥人の身体は、シャツに隠れる部分の殆どを細身の縄で拘束されてしまっていた。
「言わせたんでしょう」
「そんなことない。な、遥人」
「うぅっ!」
尿道口へと爪を立てられ、薄い身体が大きく仰け反る。
先走りの透明な液体を指の腹で掬い取り、舌を這わせる玲の姿に、背筋を冷たいものが走った。
「忍ほどじゃないけど、上手に縛れてるだろ」
「ん……んぅっ」
臍の上へと通された縄を引っ張られ、締め付けられる感覚に……遥人の鼻から悩ましげな喘ぎが漏れる。
「まあまあですね。美しさに欠けますが、血流を止めたり、苦痛を感じさせるような縛りかたをしなかったことは評価します」
苦しんでいる遥人の姿は見えている筈なのに、淡々と返事をしている春日の心が読みとれず、やはり堀田にどこか似ていると霞んだ意識の中で思った。
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