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「……アッ、ウゥッ」
バスルームへと入った玲は、遥人を床に下ろしてやる。と、ブジーへと指を伸ばした彼は、カリの部分に引っ掛けられた金具を取ろうと必死に足掻くが、力がうまく入らないようで、自ら与えた刺激にのたうち潤んだ瞳でこちらを見上げた。
「綺麗にしようか」
自らは服も脱がないまま、袖だけを捲ってシャワーを掴み、遥人の身体に飛沫を当てれば、驚いたように震えた彼は四肢を激しくばたつかせる。
「……れい、れい」
「ほら、暴れない。ここにいるから」
こう怯えられては洗えない。
仕方がないと諦めた玲は、シャワーのノズルをホルダーへ戻し、遥人の頬を両手を使って固定する。
それから、小さな顔を上向かせ、朱い唇をキスで塞ぐと、舌を口腔へ差し入れながら膝を使って股間を嬲った。
「んっ……ううっ」
まずは歯列を軽くなぞり、歯の隙間から舌を差し入れ、上顎をねっとり舐め上げる。
じっくりと、時間をかけて顔の角度を変えながら、舌を絡ませ、クチュクチュという卑猥な音を響かせた。
「……ん、んぅっ」
ややあって、胸のあたりへ縋りついてくる細い指先。
そんなに可愛いことをされたら、もっと貪りたくなるけれど、そろそろ息も苦しそうだから、一度唇を解放した。
「あっ……」
すると、名残惜しそうに喘いだ遥人は視線を下へ逸らしたけれど、何秒もしないうちに再び玲を見上げ、ゆっくりと口を開いていく。
「キス、好きだよな。いいよ、いっぱいあげる」
震えながらも、強請るかのように舌を突き出すその姿に……煽られた玲は彼を抱きしめ、その唇へと咬みつくようなキスをした。
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