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「おねがいっ……も、むり……むりっ!」  必死に懇願している間も玲の指先は止まらない。そればかりか、引き抜きかけたブジーの先端が前立腺を刺激するように、再び奥へと差し入れてきた。 「ひっ! いいっ……」  あまりの愉悦に華奢な身体がビクッビクッと痙攣し、そのまま遥人は意識を闇へと落としそうになるけれど、許さないとばかりに乳輪をキュッと抓り上げられて、それから一気に奥まで入った細身のブジーを引き抜かれた。 「いっ、アウゥッ!」 「紐も解いてほしい?」  それだけでは吐精に足りず、涙を流す遥人の耳へと、入り込んでくる玲の声音はトロリと甘い蜜のようだ。 「とって、とってくら……さい」 「なんでも言うこと聞く?」 「きく……きくからぁっ」 「いいよ。じゃあ、大学にはもう行かなくていいね」  声は上手く聞き取れないが、遥人は必死に頷き返す。この時自分がした選択を、後になってから死ぬほど後悔することになるが、追いつめられた今の遥人には、とても否とは言えなかった。

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