224 / 338
21
「おねがいっ……も、むり……むりっ!」
必死に懇願している間も玲の指先は止まらない。そればかりか、引き抜きかけたブジーの先端が前立腺を刺激するように、再び奥へと差し入れてきた。
「ひっ! いいっ……」
あまりの愉悦に華奢な身体がビクッビクッと痙攣し、そのまま遥人は意識を闇へと落としそうになるけれど、許さないとばかりに乳輪をキュッと抓り上げられて、それから一気に奥まで入った細身のブジーを引き抜かれた。
「いっ、アウゥッ!」
「紐も解いてほしい?」
それだけでは吐精に足りず、涙を流す遥人の耳へと、入り込んでくる玲の声音はトロリと甘い蜜のようだ。
「とって、とってくら……さい」
「なんでも言うこと聞く?」
「きく……きくからぁっ」
「いいよ。じゃあ、大学にはもう行かなくていいね」
声は上手く聞き取れないが、遥人は必死に頷き返す。この時自分がした選択を、後になってから死ぬほど後悔することになるが、追いつめられた今の遥人には、とても否とは言えなかった。
ともだちにシェアしよう!