255 / 338
10
「んっ……う」
「熱いか?」
「……あ、あつくない……です」
唐突に、左脚を担ぎ上げられて、その付け根へと温かいタオルが宛がわれた。
ビクリと体を揺らした遥人が小さな声で返事をすると、「拭くだけだ」の声がしたあと、タオルは下腹へ移動する。
「脚、開け」
「……ん」
見下ろしてくる大雅の視線と低い声に操られ、右脚を外へと開いた遥人は、自分がどれだけ恥ずかしい姿を晒しているかを自覚しながらも、思いもよらない心地よさに、思わず喉を鳴らしてしまった。
「う……ん」
下腹をゆっくり拭ったタオルがペニスを包んだその瞬間、愉悦がゾワリと這い上がってきて、爪先がピクピク痙攣する。
「そこは、自分で……」
「いいから、お前は善がってろ」
「や、あ……どうして」
ザラリとしているタオルの生地に、亀頭をグリグリと刺激され、萎えていたはずの遥人のペニスは再びヒクリと硬度を増した。
「夢は……まだ見てるのか?」
無意識のうちにラグを引っ掻き、悶える遥人の耳のすぐそばで大雅が囁きかけてくる。
ともだちにシェアしよう!