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「それから、忍のことを危険って言ったのは……アイツはずっと玲のことが好きだからだ。好きっていうよりあれはもう……執着に近い」
「え? それは……どういう」
「恋愛感情だって言ってた。だいぶ小さな頃からだとも……そして、俺も同じくらい長い間、忍のことを想ってる。なかなかふざけた話だろう?」
自嘲気味な笑みを浮かべる大雅の姿を目に映し、遥人は懸命に彼の言葉を理解しようとするけれど、どう考えても奇妙に思える記憶ばかりが甦ってくる。
「これまでの行動を見ると、明らかに忍は歪んでる。だから信用できないと真鍋は言ってた。奴が忍にも計画を持ちかけたのは、俺との繋がりを持つためだったてわけだ」
「そう……なんだ」
なんとか返事を声にしてみるが、相槌だけで精一杯だ。大雅が忍を想っているとか忍は玲を想っているとか……それが、作り話じゃないならば、現実はなんとこんがらがっているのだろう。
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