281 / 338
36
頷きながら差し伸べられた手を掴み、日常生活に支障は無いと伝えながら遥人が出ると、「なら良かった」と呟いた玲は「じゃあ洗おうか」と綺麗な笑みをこちらへ向け、告げてきた。
「自分で……洗えるから」
「中も? 遥人の話を信じるなら、3年以上使ってないのに自分で出来る?」
「それは……」
「手を解いたのが最大限の譲歩だ。知ってると思うけど、俺はあんまり気の長い方じゃない」
「玲」
「もう嫌は聞かない。遥人、座って」
命じることに慣れた声音が浴室内の空気を震わせる。操られるみたいに遥人が示されたイスに腰を下ろすと、玲は濡れた上衣を脱いで浴室の外へ放り投げた。
そこからは、遥人にとって辛いことの連続で――。
「うっ……うぅっ」
「まだ入る。もう少し我慢して」
背後から響く玲の声音は甘く艶を帯びているが、その行動は優しげな声とはまるで逆のものだった。
イスへと座った遥人は最初に髪を洗われ、それからソープを纏わせた手で体中を撫で回された。
脚を開けと言われた時には流石に些細な抵抗をしたが、結局のところ力で及ぶわけもなく――。
「玲、も……だめ」
「これ位かな」
遥人は今、シャワーヘッドを外したホースをアナルの中へと挿入され、四つに這った格好のまま、ぬるま湯を……腹の中へと少しずつ注ぎ込まれていた。
「くるし……」
「うん。苦しいね」
労るような優しい手つきで下腹を軽く押された遥人は、とうとう腕から力が抜けて、タイルの上へと崩れ落ちる。と、ようやくホースが引き抜かれ、代わりにアナルを塞ぐプラグがやや強引に挿入された。
ともだちにシェアしよう!