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「うぅ……あぅっ……ん」  いったん動きを止めた玲は、担ぎ上げている左脚へと舌を這わせ、張り詰めている遥人のペニスを指で強めに弾いてやる。と、悲鳴にも似た嬌声をあげた遥人の体がシーツの上でビクビクと跳ねた。 「イキたい?」 「アッ、アアッ!」    尿道口を指の腹でなぞり、粘りけのある透明な液を掬い取る。それを、遥人の胸へと擦りつけると、何度も頷きかえした彼は、潤んだ瞳で縋るように見上げてきた。 「いっ……いく、いきたい……おねがい」 「遥人は、誰のもの?」  尋ねれば、困ったように下がる眉尻。その姿に、やはり遥人は大雅のことが好きなのだと玲は思う。  分かり切っていたことだ。  大雅に嫉妬している自覚もきちんとある。  けれど、遥人の気持ちを優先させるという考えはまるでなかった。

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