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第7話
私は低く冷たい声を出し、彼を見据える。
「おい津川」
「何ですか、外村さん」
彼は動きを止め私を見つめる。
私は何も言わずに、彼の勃ち上がったそこを思い切り蹴飛ばした。
「ぎゃっ!」
津川が潰れたカエルのような声を上げ、その場にうずくまる。やり過ぎたかとも思ったが、彼にはこのくらいやってもバチは当たらないだろうと思った。
私は蹴り上げた脚を組み、足元にうずくまる男を見る。たとえ拘束されていようが、今この場の主導権を彼に譲るつもりはなかった。
「外村さん……っ」
津川が潤んだ目で私を見る。追い打ちをかけるように、私は言葉を発した。
「お前は私を痛めつけて興奮したのか。立派な変態だな」
津川はバツの悪そうな顔をして私の膝に寄りかかった。
「俺……外村さん相手なら、どっちにもなれそうです」
津川は私のベルトを外しファスナーを下ろした。当然だが私のモノは彼と違って形を変えていない。下着を下ろし、中から私自身を取り出し先端に口づけた。
私は僅かに身じろいだが、ここで流されては駄目だと自分を叱咤した。
「それ以上やるなら、お前のモノを潰す」
私は津川のモノに足を乗せ徐々に負荷を掛ける。ここまですれば彼は引いて行為を止めると思っていた。だが私は彼の性癖を失念していた。
「やるならちょっと待ってください」
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