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第7話

 今夜は星が綺麗に輝いている。明日使う食材を切らしていることに気づき、俺は近所のコンビニまで買い物に来ていた。食パンと牛乳と……卵も買っておくか。  レジを見ると酔っ払った男が会計をしていた。俺は酒が飲めないから、酔っ払いは基本苦手だ。  店を出て家に向かいながら歩いていると、コンビニで見かけた酔っ払いが千鳥足で歩いているのが見えた。倒れたら介抱してやるか、と軽く考えていたら、その男の後ろに見知った顔を見つけた。 「……セルジュ?」  セルジュは酔っ払いの後をつけて歩いている。何か様子がおかしい。俺は気になって彼らの後をつけた。  角を曲がった所で、俺はふたりを見失った。まだ近くにいるはずだ。ドサッと何かが倒れる音が聞こえる。音を頼りに近づくと、そこには横たわる酔っ払いと、それを見下ろす闇色の男が立っていた。 「セルジュ……か?」  口元を血に染め、紅い目をした男に問いかける。 「お前はセルジュなのか?」  男は何も答えない。ただ虚ろな目で、こちらを見つめている。酔っ払いはピクリとも動かない。 「……エド」 「?」  セルジュは一言呟いて、その場を立ち去った。 「セルジュっ!」  俺は思わず彼を追いかけた。酔っ払いのことはまったく気にしなかった。

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