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罰ゲーム(3)

* 日々野が帰った後、俺は一人で図書室で悠に聞いていた時間から三十分以上待っていた。 だけど、待っていたのに悠は来なくて。 話し合いがあった教室に行こうかと思ったけれど、場所を聞いていないから分からない。 それに相変わらず、図書室には誰もいない。 この学校ではよくあることだよな。 図書室利用者がいないから、放課後の委員会の仕事もサボる奴が多いんだ。 仕方なく一人で帰った俺は、夜にメールを送ってみた。 【何で先に帰ったの? 俺、待ってたんだけど】 送信した後、すぐに後悔した。 口調が強すぎて、これじゃあかなり怒っているみたいに感じる。 確かに少し責める気持ちもあったけれど、理由がないのに悠がこんなことをするはずがない。 まだ付き合いだしてそんなに日は経ってないけれど。 それでも悠がいい子だってのは、十分に分かってる。 心配しながら画面を睨んでいると、数分してから返事が来た。 【ごめんなさい。体調悪くなったので先に帰りました。メールしようと思ってたのに。本当にごめんなさい。】 体調が悪い? だったら無理して一人で帰るなよ。 ふらふらしながら帰るとか、危ないだろ? 絶対俺と帰ったほうが良かっただろうに。 【そっか。じゃ、ゆっくり休めよ】 俺はすぐに返事をしてから携帯を閉じ、ベッドに寝転んだ。 あと三日。 悠とのこの関係もあと三日か。 「早く終わんねーかな」 そしたら始めからやり直すんだ。 このまま付き合っていたって悠には分からないだろうけど、嘘からの付き合いを続けるみたいで嫌だから。 この罰ゲームが終わったら、ちゃんと謝って。 それから今度は、俺の意志で好きだっていうこの気持ちを、君に伝えるって決めているんだ。

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