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ストーカー続編(3)
片宮にメールをしないと決めてから、三日が経った。相変わらず俺の携帯が鳴ることはない。
学校で会う時は、俺が平然を装っているからだろうか。片宮がこのことを気にしているようには見えない。
正直、けっこうダメージがデカい。
何の意味もないのに、携帯を手に取り画面を見つめる。
待ち受けには好きだと言っていた歌手のポスターの前でピースをする片宮。
……ちくしょう、可愛いじゃねぇか。
俺は画面に映る片宮に、ばーかと叫んだ。
ちょっとは俺のこと気にしろよな。
今日も、片宮にメールしてやらない。
俺は携帯をベッドの隅に投げ捨てた。
それから枕に顔を埋め、静かに目を閉じた。
休み時間、片宮は眠いのか机に俯せになって寝ている。ここ最近いつもそうだ。おかげで会話できる時間がさらに減っている。
俺ばっかこんなこと気にして、お前は寝んのかばか。
はぁ、とそんな片宮を見てため息をつき、正面へ向き直ると、今度は携帯を見ながらニヤニヤしている相川が視界に入る。
コイツのにやけ顔は目に毒だ。
「何笑ってんだよ」
その顔をどうにかしろと頭を叩けば、相川はもっとでろでろにだらしのない顔になった。
「や、だってさ、愛花ちゃんがさ、」
そこまで言って、相川はまた携帯へと視線を戻す。
んだよ、彼女かよ。
そう言えば、相川は三日前に彼女ができたらしい。他校の生徒さん。
会えないから休み時間にもメールするってか。
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