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ストーカー続編(8)

━━━━…… しばらくしたら、片宮も落ち着いてきたみたいで。 俺の背中に腕を回して抱きついてきた。 落ち着いた、というよりは、恥ずかしいのかな。 顔を見ようとして覗き込むと、「顔、すごいから、だめ」って目隠しされてしまったから。 「片宮、」 「……ん、」 「メールも電話も、していいんだからな」 「……、」 「俺、片宮から何もこないから、わざとメール送らなかったんだよ」 「……ぇ、」 俺の言葉に、小さく声を漏らし、片宮が顔を上げた。 隙あり、とすぐに唇を奪う。 数回軽くキスをして、最後に片宮の唇をペロリと舐めた。 「メールしたくなったらいつでもして、」 「……いいの?」 「何回でもいいから、したくなったらいつでもやればいいんだよ。別に電話だっていいんだし」 “声聞きたくなる時あるだろ?” 耳元でそう囁くと、くすぐったかったのか片宮が身を捩った。 それから、頬を染めて一言。 「毎晩、聞きたくなるよ、」 ……………やられた。 すっげぇ、可愛いんだけど。 胸がドキドキする。 たまらねぇ。 色んな意味で食べたくなる。 我慢、できなくなるって。 「じゃあ、毎日すればいいんじゃね?」 かぷり、と耳を噛んだ。 そしてそれから、今までのより、もっと、もっともっと深いキスをした。

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