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けんかするほど仲がいい続編(2-1)
達哉side
「達哉、今日は機嫌が悪いな。俺と二人はそんなに嫌かよ」
「は? 嫌とか誰も言ってねぇだろ」
昼休み、悠太と二人で弁当を広げる。ったく、バカは風邪を引かないと言ったのはどこのどいつだ。バカな雅行は、今日風邪で休みだぞ。
「なぁ、悠太」
「は?」
「夏に風邪って引くもんなの?」
「知らね」
「お前も機嫌悪いじゃねぇかよ」
「もう黙って弁当食え」
別にケンカしているとか仲が悪いとか、そんなんじゃあないけれど、雅行がいない時の俺らはだいたいこんな感じだ。悠太といると、俺も雅行もちょっとだけ面倒くさい奴になる。
悠太は俺らのことを分かってくれているから、言葉にしなくても何を思ってるのかとか汲み取ってくれる。雅行にしてはそれがありがたいらしく、相談相手として悠太に頼り切っているところがあるけど、俺はそれが何だか恥ずかしい。
今も、雅行のことすっごい気にしてるって、悠太にはバレてるわけで。俺がそれを恥ずかしいと思ってることも、きっと悠太はお見通しだ。
……こんなことなら、雅行のことを今までに色々と相談しなければよかった。なんかもう全てが恥ずかしくなってきたんだけど。
「あ、そーだ」
弁当を食べ終わると、悠太が口を開いた。
「雅行とは、どんな感じなの? 順調?」
ニヤニヤと俺を見て笑ってる。……性格悪いなコイツ。
「何でそんなこと」
「そんなこととか言うなよ。カップルの中に一人でいる俺の気持ち考えてみ? このくらい聞いたりしなきゃやってらねーの」
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