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お兄ちゃん×ショタ①

こんなの知らない。 「..んっ...ひっ..ぁっ」 僕の中を上下するその違和感。 動かれる度に反応を示す身体。 初めての感覚に、戸惑う。 腰はビクビクといやらしく揺れ、声も自分の声ではないような変な声が出る。 でもそんなこと気にする余裕もないぐらい 体の芯が、どうしようもなくて。 「...しょーくんきもちい?」 僕を真っ直ぐ見据えて、いつもより甘く囁かれる名前にドキリとする。 これが"きもちい"って事なの? 「ゃぁ....ゆうと兄ちゃんっ....」 自分ではどうすることも出来ない激しい熱量を前に、ゆうと兄ちゃんに縋ることしかできない。 僕の奥に当たるたび、強烈な何かが身体を支配する。 その度に揺れる腰はゆうと兄ちゃんによってしかり抑えられていて離れることは無い。 僕のことはお構い無しに一定のスピードを保ったまま深い所まで繰り返し入ってくる。 何度も、何度も。 「ぅあ.....っあ....あっ」 こんなの知らない。 身体が変になりそう。 でも止まらない。 「ゆうっ....にっ....ァ..もぅ...ぁっ!」 ゆっくりでも、どんどん与えられる刺激は明確に僕をダメにしていく。 それに抗うすべは無くて。 僕はゆうと兄ちゃんにされるがまま、イってしまった。 「......っはぁ..はっ...っ」 吐き出された自分の液体は僕のお腹を無造作に汚していた。 熱を持った身体からは汗が滲んでいる。 高ぶった感情を抑えるように必死に呼吸を整える。 でもまだ、僕の中に残るその存在に未だ身体を支配されている。 ゆうと兄ちゃんが近づいて僕の髪をそっと撫でる。 そのまま頬に手をそえ、僕の顔を自分の方に向ける。 僕はこんな状態の顔を見られてると思ったら恥ずかしくて目が合わせられない。 「っは.......みないで、....」 思わず手で顔を隠しながら、ゆうと兄ちゃん押しのけようとする。 そんな両手は優しく払いのけられ、次の瞬間にはゆうと兄ちゃんによってベッドに押さえつけられていた。 「...っ」 更に距離を詰めるゆうと兄ちゃん。 僕ので汚れたお腹にもぴたりと密着し、至近距離で見つめられる。 腕に少し力を込めようともびくともしない。 息も絶え絶え、中に残る強烈な違和感を前にも僕は何も出来ずにいた。 「....っん」 僕の唇にゆうと兄ちゃんの唇が優しく落ちてくる。 今までに感じてた物とは別の感情で、頬が染ったのが自分でわかった。 優しくキスをしながらゆうと兄ちゃんは舌をどんどん侵入させてくる。 「....っ...は..」 僕の脳内を甘い刺激で満たしていくその行為におのずと酔いしれる。 「....っ......っん!!」 次の瞬間ゆうと兄ちゃんが、ずんと腰を押し付ける。 と同時に忘れかけていた感覚が一気に蘇る。 「んんっ!!....っ....っん」 先程より速いペースで僕の中を行き来するそれに、明らかに動揺してしまう。 ゆうと兄ちゃんは先程より熱を帯び、大きくなったそれで僕を激しく責め立てた。 もうダメなのに、 そんな思いとは裏腹に相変わらず甘く噛み付く様なキスが僕を襲う。 その息苦しい刺激から逃れようとすると、頭に手を回されより一層深く口付けられる。 もう一方の抑えられていた手は指を絡みあわされて、優しく握られる。 「む...ぅっ...んっ....」 僕を余すことなく攻め立てる快楽に何もさせて貰えず、ただそれを受け入れるしかなかった。 「....しょーくん」 ゆうと兄ちゃんと目が合う。 僕の見た事のない瞳の色をしていて思わず息を飲む。 「...んあっ...あぁっ...あっ」 突然解放されてしまった声が、部屋の中に響く。 「しょーくんかわいい....っ一緒にイこう」 「ゆうとにっ....ぃっ...っっ」 それと同時に打って変わって激しく打ち付けられる腰に翻弄されながら僕はまた荒っぽくイかされてしまった。

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