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第42話

「なんで草野が泣くかなぁー」 「えっ、ご、ごめんー!」 「いいよ。それだけ心が素直ってことだもんねぇー。ねぇ?匠」 なんで俺に振るんだ?俺の心が素直じゃないとでも言いたいのか? 「ふふふ。匠も素直でいい子だね。嬉しかったの?それとも嫌だった?」 「嬉しい…」 「…かわいい」 俺は自分は無表情だと思っていたけど、泣いていたようで。かかんで彩が俺の涙を拭ってくれてやっとそれに気づいた。 「好きだよ。ずっと前から」 「…彩…」 「グスッ…グスッ…」 「ちょっとー!ムード台無しでしょーが!流星くん、もう予定と色々違うけど、草野をベッドに連れてっちゃってー!!」 「グスッ…え?」 「予定とだいぶ違うけどな!?」 草野の鼻をすする音に彩がムードがどうこうとか言って、流星に指示を出したら、流星が急に草野を持ち上げた。そう、お姫様抱っこで…。 「えっ?わっ!お、俺も!?」 「うわー…やっぱり軽すぎる…。匠、ちゃんとご飯食べてよね!」 「おおお、降ろせよ!」 「匠もムードがなってないよ」 部屋を出ていった流星の後を追うように彩が俺をお姫様抱っこしながら俺の部屋へ運ぶ。 「匠が楽しみにしてたえっちの時間だからねー!」 「たっ、楽しみにしてたのはお前だろー!!!」 「うわ痛い痛い!」 口では痛いなんて言っているけど俺の攻撃なんて、全く意味がなかった。 流星がベッドに号泣している草野を下ろした。まるでお父さんが娘を抱っこしていたみたいな状況だ。 「たくー、とりあえずティッシュ貰っていい?」 「あー、そこ、机の横」 「ちょっと貰うー」 ティッシュを2、3枚掴むと草野に鼻をかませてやる。ますます父親だ。 俺もそんなことを気にしているうちにベッドに降ろされた。 「なぁ、さすがにここに4人は狭いぞ?」 「えー?いけるっしょ。無理だったら流星草野カップルには家に帰ってもらう」 「はー?泊まりの約束だったろーが」 俺の主張を聞き入れず、持ち込んでいた泊まりセットと思わしきカバンに手を伸ばす。 開けてみると生活必需品はほとんど入っていなかった。 …ほとんどがエログッズだったのだ…。 「彩の馬鹿!」 「えー?馬鹿ですけどー」 「変態!」 「こんなの見ただけて赤くなっちゃって、かわいいねぇ、匠」

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