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第47話
片足だけだと思っていたが、両足を持ち上げられて際どい体制である。
目を開けていたら恥ずかしさで先程の食事が口から出てきそうなくらいだ。
「この方が匠も楽だよ。どうせ明日なんて1日歩けないんだから少しでも楽になった方がいい」
「はぁ?」
「…明日になればわかるよ。塗るね」
「…っ」
ひんやりすると言っていたが手で温めてくれたからか滑りしか感じなかった。
手のひらで入り口…いや出口のはずなんだが、その部分にその液体を塗り込める。
「入るよ、力抜いて」
そこからは指が1本。入り口に当てられた。
見えないから何指だかはわからないが。
「はいせーの」
「んっ…うえ…やだ…」
素直に吐き気がする。
いや口からというより尻から何か出そうだ。
ちょっと不味い。
「大事だからね。気持ち悪いかもしれないけど、彼氏が何もなしにいきなり突っ込むような馬鹿じゃなくてよかったね」
「そういう問題じゃ…気持ちわる…」
指1本で圧倒的な存在感と異物感。
吐き気こそ無いが、言葉に表せないような不快感。
それは彩が指を動かすほどに広がっていく。
「男同士って入れる方しか気持ちよくないんじゃないか…?」
「…俺がすぐ気持ちよくしてあげるよ」
「…気持ち悪い…」
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