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第52話
「ごめんーお待たせー」
嫌だと訴えたが彩の要望でお姫様抱っこと言うやつで部屋まで連れてこられた。
部屋に入るとシャツ1枚を身にまとった草野の髪や首をバスタオルで流星が甲斐甲斐しく拭いていていた。
「そっちは準備大丈夫だった?」
「大丈夫ー。流星くんも大丈夫だったー?」
「まあまあ?」
「もうねー、匠可愛すぎてどうしようもないわー…」
「わかる」
なんだこいつら。
降ろさされたベッドの上から草野を見ると草野も半分苦笑い、半分嬉しいみたいな幸せそうな顔で笑う。
多分俺も。
「じゃあどうする?イケる?こっちはイケるー!ね、匠」
「お前が決めろよ。俺はもう既に体力と精神力使った」
「はいじゃあいきマース!さっき出したコンドームを用意!」
急に声を大きく動きも大きくなり、ゴムを持った手を天井に向かって高く上げた。
流星はそれに特に気に求めていない様子で、いそいそとゴムを取り出している。
草野も俺と同じ反応だが、言い出せないだろう。
「…まさかだけど、彩…。最初っから最後までそのテンションでいくのか…?その解説みたいなの…やめてくれないか?」
そういった後草野を見ると大きく頷いてくれた。
「うーん…。匠がそう言うならやめる」
「あとこれって俺の部屋でみんなでやんのか?別に裸見られるくらいいいけど、その後恥ずかしいだろ」
「あー…匠が可愛すぎて流星くんに襲われたら困るもんなー」
「え?いやいやいや、何言ってんの星野!俺は夏樹一筋だから!」
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