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第56話
「匠…キスしたい」
俺が挿れられる側だから女らしくしないといけないのかと思っていたが、そうでもないらしい。
俺の太ももの上にちょこんと座った彩がキスを強請る。
お前が挿れられた方がよかったんじゃねぇか?
「ンッ…ぁ…」
女とさんざん遊んできた男とは思えないような、いやらしいのに、恥ずかしがっているような控えめな声が漏れた。
本人も驚いているようで目を見開く。
「ぁ…ぅ…たくみ…んっ」
「彩…好きだ」
「俺…もっ…」
さんざん俺がいたぶられるのだと想定していたので拍子抜けしてしまう。
顔を赤くして、彩は目をつぶった。
その彩のシャツをまくり上げて腹から胸へを手を動かす。
「やっ…たくみ…」
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