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4月 和樹、爆弾を投下される
今日は始業式。
昨日以上にやることはない。俺はまた眠りへと誘われて、式が終わったら千葉に起こされた。
何だか千葉には、いつも起こされてばっかりだ。悪いなと言うと、何てことはないという顔をされた。
教室に入ってホームルームが始まる。
今日は委員会決めがメインだ。クラス委員や放送委員。他にも図書委員や美化委員など、まぁどこの学校にもありそうな委員会ばかりだ。
全員がならなくてもいいから、当然委員会決めは難航する。
と思われてたが、意外にもすんなりと決まった。
委員会に属すると、内申点が上がるらしい。でもめんどくさいのは嫌だから、俺は何にも手を挙げなかった。もちろん千葉もだ。
これで今日も終わったと窓の外を眺めていると、我らが担任、おどおど教師中山が、とんでもない爆弾を投下しやがった。
「瀬川くん」
「何スか?」
「君、風紀委員だからね」
「……まじっスか」
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