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5月 一件落着…?

「それに久世くんが保護した猫なら大丈夫だろう、とのことだ」 「久世ちゃんって何者?」  俺は久世ちゃんに目をやる。彼は驚いてるようだ。  しばらく固まっていたが、やがて席を立ち委員長と辰兄に頭を下げた。 「本当にありがとうございます」 「……責任持って最後まで面倒みろよ」  委員長が久世ちゃんに念押しする。 「もちろんです」  久世ちゃんは力強く答えた。 「それと今後は、あまりこの馬鹿をお前らに巻き込むなよ。色々と面倒くせぇからな」 「バカって俺のことですか?」 「他に誰がいる?」  委員長サマ冷た過ぎる。ショックを受ける俺を見て、辰兄と久世ちゃんは苦笑いだ。何と失礼な人たちなんだ。 「笑わなくてもいいじゃないスか!」 「悪い悪い。これで話は終わりだ。さて久世くん、こてつと和樹をよろしくな」 「任せてください、江川さん」  俺は久世ちゃんに肘打ちする。何となくムカついたからだ。だが久世ちゃんはケロッとした顔をしている。 「じゃ、こてつ迎えに行こーか」  俺が頷いて立ち上がろうとしたとき、いきなり307号室のドアがガラッと音を立てて開いた。  一斉にドアの方を振り向く。途端に委員長の眉間に深いシワが刻まれた。 「よお隼人。呼ばれたから来てやったぜ」 「……チッ」  バ会長の登場に、委員長サマは盛大に舌打ちをした。

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