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6月 千葉、しばし休憩

「陽平さん、休憩どうぞ! 後は僕がやるんで」 「もうそんな時間か。悪いな」 「いえ、とんでもないです」  千葉は睦月の言葉に手を止めた。  忙しい昼時が終わり、気づけば千葉の休憩時間は、とっくに過ぎていた。  ずっと立ちっぱなしで足も疲れていたときに、ちょうど睦月が声をかけてくれたのだ。 「じゃあ、後は任せる」 「はい。ゆっくり休んでくださいね!」  睦月の言葉に甘え、千葉はしばし休憩に入った。

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