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「ふっ…あっ…あぁっ」
金属が擦れる音と、体内からから響いてくるグチュグチュという淫靡な音。それに、自分の声とは思えないような媚を纏った喘ぎ声。長い時間を掛けた凌辱で、聖一の精を二回後孔へ注がれているけれど、貴司自身は一度の吐精も赦されず、過ぎた愉悦に意識が霞み始めている。
「イキたい?」
尋ねてくるその声に、思わず頷きそうになるけれど、唇を噛んでそれを堪えた。二度と過ちを繰り返さない。そう思って逃げ出したのに、状況は更に酷くなっている。
「ホントに素直じゃない。ココはこんなに素直なのに」
「ひっ…あっ……あうぅ!」
尿道口に爪を立てられ、不自由な体がビクビク跳ねた。
「いいよ、時間は沢山あるし。いい声も聞けたから、お礼に今日はいくらでも付き合ってあげる。貴司さんが素直になれるまで……ね」
優しげな声が低く鼓膜を揺らすけれど、追い詰められた貴司にはもう、返す言葉が見つからない。
「あっ…ふっ…んうっ……あぁっ!」
再度始まった激しい律動に激しく揺さぶられながら、もう限界を超えていた貴司はプツリと意識を手放した。
完全に力の抜け落ちた貴司の体へ数回腰を打ち付けて、自身の熱を放った聖一は、繋がった状態のままで彼を戒めた全ての拘束を解いていく。手首へと血が滲んでいるのにようやく気づいた聖一が、そこへと舌を這わせてやれば、貴司の体はピクリと動くが意識をもどす様子はない。
夢の中へと逃避した貴司を、無理矢理にでも起こしてやろうかと考えてみた聖一だが、今は止めておくことにした。ズルリとペニスを引き抜くと、自身の放った精液と、血液の混ざった液体が中から溢れだしてくる。
「痛そう」
抑揚のない聖一の声が静かな空間に大きく響く。
気を失った貴司の顔は青白く、二十代も半ばだとは思えないくらいにあどけない。
「虐め過ぎちゃった? だけど、貴司が悪いんだ」
告げながら、その唇へとキスを落とした聖一だが、色素の薄いその瞳は、微笑を浮かべる唇と逆の感情を宿していた。
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