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09※
首筋に司の吐息がかかる。司は俺の奥深く根本まで挿入したまま動かなかった。どくどくと注がれる精液。
というか待て、長い。
注がれる大量の精液にぶるりと背筋が震える。そして長い射精が終わり、どぷりと受け止めきれなかった精液が漏れた。司は俺から腰をゆっくりと引くのだ。
「っ、ふ、ぅ……っ」
「……ごめん、やりすぎた」
濡れた音ともにずるりと引き抜かれる性器。閉じることもできないそこからごぽ、と溢れる精液の感触にまた震えたときだ。
司の手が伸び、前髪を撫でられる。そして顔を覗き込んでくる司は「ごめんね」と軽く額に唇を押し付けたのだ。
「ゆ、るさね……から、まじ……いっぱい出しやがって……」
「ぶっかけた方がよかった?」
「そ、そういう問題じゃないっ」
思わず突っ込んでしまう。
しかしようやく開放されたと思えば安堵のあまりにベッドに倒れ込む。司はそのままベッドから降りた。そして。
「一回休憩しようか」
え?休憩?まだやんの?という俺の死にそうな顔を気にするわけでもなく、そのまま司はそのまま寝室を後にした。
そしてしばらくもせず帰ってきたやつの手にはペットボトル。そしてうちの店で並んでるようなものがわんさか握られていたのを見て俺は飛び上がる。少しでも司の優しさにきゅん……とした俺は馬鹿だったようだ。
「な、なんつーもん持ってきてんだ!……っ、ま、まさか休憩って……!」
「ローターとバイブどっちがいい?イボ付きディルドもあるけど……原田さんディルド好きなんだっけ?」
「す、すす好きじゃねーよ!」
「……そんなんだ。四川が言ってたけど」
あの野郎、違うって言ってたのにあの野郎……!
この場にはいないクソ生意気な先輩スタッフの顔を思い浮かべる。怒りと恥ずかしさのあまりわなわなと震えていると、ベッドの上へと乗り上げてくる司に驚いて俺は更に後ずさった。
司は手にしていたペットボトルのキャップを開く。そしてごく自然な動作でそれを口に含み、そのまま俺に口移ししてくるのだ。
「っ、ちょ、ぅ……ん……ッ」
「……ちゃんと飲んで」
「っ、ふ、……ぅ……っ」
あれ、なんだこれ。こんなことされたの初めてなはずなのに何故かデジャヴを感じる、それも最近のようにだ。
逃れることができず、言われるがまま口を開けばドサクサに紛れて今度は舌が口の中に入ってくるのだ。水を飲ませるのなんて全部口実みたいに意思を持って絡んでくる司の舌から逃れることもできない。顎を固定され、流し込まれる水が喉奥へと通り抜けていくのを感じながらもそれを受け止めることしかできない。
「ん、つか……さ……っ、きゅ、うけい……って……」
「ん。俺も、……そのつもりだったんだけど」
下着の中、既に形がくっきりと浮かぶほど勃起した司の下腹部が視界に入り血の気が引いた。
逃げようとするが腿を掴まれ、あっという間にベッドの上に転がされた。丸出しのそこを隠す暇もなかった。先程まで散々犯され、間抜けに口を開いたそこに指を捩じ込んだ司は残ったままの精液を掻き出す。細くはない指先に過敏になっているそこを擦られた瞬間、ビクリと体から跳ね上がった。そしてよくAVで見るようなピンクローター手にする司に青褪めたを
「っま、待て!待て待て……っ!も、無理……っケツが死ぬ……っ!休憩なんだろっ!」
「……じゃあこっちのがいい?」
「へ」と声を上げる間もなく、俺の腿を掴んだまま司は俺の片足を思いっきり開かせる。いやこれもかなりキツイのだがこの男、涼しい顔をしたまま人の金玉にローター押し付けやがった。押し付けやがったのだ。
「っ、ひ、ィ!」
「中に挿れたくないならここに固定しておこうか」
「っ、や、だっ、やめろ、つか……ッ司ぁ……ッ!」
「……すごい声。こんな格好してんのに玉責められんの好きなんだ?」
ああ、やばい。新しい扉開けてしまったのが自分でもわかる。ローターとはいえ普通のバイブとかに比べたら微弱な玩具だ、とAVとエロ本による穿った知識から思っていたがこいつ敏感な部分押し当てられるとまじで気持ちいい。やばい、イッたばかりなのにもうイキたくない。ベッドの上這いずるように四つん這いになろうとするが、再度ずるずると司に抱き戻され、がっちりと掴まれた腰の間、弱いところにローターを押し付けられるのだ。
「っ、ぁ、あッ、や、めろ……ッやだ……っ、司……ッ!」
「もっと強い方がいい?」
「っばかッ!ぁ、うそ、うそやめろっや、ぁ゛ッ!ひ、ィ……ッ!」
シーツを掴み必死に逃れようとするがそんな俺を引き摺り戻して更に責め立てられるのだ。アッという間に固くなったチンポを掴まれ、司は四つん這いになる俺の背後に立ち、そのまま手で扱いてくる。
「ぁ、や、め……っ、手、駄目だ……っ、だめ、だって……ッ!」
「……そんなにここ好きなら今度睾丸用の玩具用意しとくね」
今度ってなんだ。さらっと恐ろしいこと言う司になんだかもう俺は死にかけていた。
「ぁっ、あ……ッ、ぁ、出るッ!また、俺……っ!」
競り上がってくる熱に、今度はあれほどしんどかったケツの奥が寂しくなってむずむずしてくる。揺れる腰に合わせ、司はドサクサに紛れて俺のケツにチンポ押し付けてきやがるのだ。
「う、動くな……っ、司……っ」
「……は、……やば、俺もイキそ。……ねえ、一緒にイこ。原田さん」
「っ、ひ、ィ!っ、や、待っ!ぁ、っ、あぁ……ッ!」
「原田さんもう少し我慢して……っ、ん、そうそう、……イイ子」
あ、あ、と振動に合わせて声が漏れる。なにがなんだかわからなかった。頭の中が白く染まり、空っぽになったはずのそこからまだ何かが放り出される。瞬間、ケツにぼたぼたと降り注ぐ熱い液体。息をするのも忘れていた。
もう分けわかんねえ。動く気力すらなく倒れる体だがローター当てられたままの下半身だけはビクビクと痙攣したままだった。
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