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第5話
逡巡の末、今はただ、ここに触れたら、小さな恋人はどんな反応を示すのか試してみたいという思いが勝った。
眼前にある小ぶりなふぐりや、幹に触れてやる。すると、桃太郎から嬌声が上がり、鬼の棟梁の性器への愛撫が止む。それに構わず、続けて扱いてやると、じんわりと快楽の証があふれてきた。
鬼の棟梁は寝所に忍ばせておいたぬめり薬を手に取り、指になじませると、引くつくそこへと指を押し入れた。
「ああっ」
一本だけ、ゆっくりと滑らせる。まさかそんなところに触れられると思っていなかった桃太郎は、体を仰け反らせ、意識とは反対に体内に入り込んだ指を締め付け、その逞しさに体を震わせる。
「何で、そんなところ……汚いから、やめてくれ」
口ではそういっても桃太郎の胎内は、鬼の棟梁のそれを舐めしゃぶるように絡みついている。締め付ける若い体を弛緩させ、指を奥へと進める。桃太郎の体がじんわりと汗を纏い始めた頃、鬼の棟梁の指が胎内のしこりのようなところにかすめた。爪でひっかかないように何度かなぞってやると桃太郎は恥も外聞もなく絶叫した。解放したのは声帯だけではなく、彼の鈴口からも、欲望の奔流があふれ出し、あまりの快楽に桃太郎は、薄い尻をひくつかせ、絶頂を迎えていた。
幼い体に無体を働かせる罪悪感、この小さな体に己の欲望をねじ込んだらどれほどの愉悦が得られるかという好奇心。二つの思いがせめぎ合うのであった。
それから数日、桃太郎が完全に拒絶しないのをいいことに、鬼の棟梁は若い胎内を味わってきた。日を重ねるごとに、受け入れられる指の本数は増えていったが、そこでの交わりは受け手の負担になるということもあり、欲望をねじ込むことはできないでいた。
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