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「あ、ふぁえッ……ぅ、うッ……!」  二回。 「ひう、ひッ……ひあ……ッ」  三回。 「はっ、はっ……あぁぁぁ~……っ」  そして、四回。  容赦のない責め苦により、四度、休む暇なく連続でイカされた俺は、呼吸を荒げて胸を大きく上下させることしかできなくなってしまい、ついにぐったりと脱力した。  チュプ……と糸を引いて、張り詰めたまま苦しげに震える肉茎が解放される。  しかし指は抜いてもらえず、三本にまで増やされたそれは、前立腺を掠めないよう、襞の一枚一枚を手慰みのように弄んだ。  三初は無毛で情けなく膨れた俺の屹立をペロリと舐め、ただ泣きそうな目で自分を見ている俺を上目遣いに見つめ返す。 「かわいそうに、ヒクヒクして」 「ぅぁ……あ、っ……」  ガリ、と腹の皮膚を歯で挟んで引っ張られ、食われるんじゃないかと思った。  反射的にギュッ、と内壁を収縮させて指を締めつける。 「くくく。食べないから、大丈夫。俺のフェラ、気持ちよかったでしょ? アンタの好きなトコは全部把握してるからね。先輩はまだまだ下手くそなんで、いいお手本になったんじゃないですか」 「あ、っ……く…ふ……」  ゆっくりと襞の粘液をこそぐようにヌリュ、クチュ、と丁寧にかき混ぜる指。  ただ指が中で動いているだけでも、敏感になりすぎた体は過剰なほど快感を拾い上げて俺の脳を溶かしていく。 「も、はぅへ、っふ、……っ」 「外して? あぁ……口ね。試してみます?」 「んぶっ……」  俺は根元にハマったリングを外してほしかったのに、三初はニンマリと笑って俺の下腹部にキスマークをつけると、覆いかぶさるようにのしかかってきた。  頭の後ろで繋がれた口枷のホックが外され、俺の口からシリコンボールがトロ、と糸を引いて出て行く。 「ぷぁ、っは……っこれ、もうやめろ……っ嫌、嫌だっ……」 「ん? 嫌じゃないでしょ」 「んぅ、ぅ、ん」  開口一番訴えたというのに歯牙にもかけず却下され、顎を掴まれて強引にキスされた。  違う、ちゃんと嫌だ。ちゃんと拒否している。お前の指も唇も舌も全部噛みついてやりたいくらいだ。  だが呼吸も整えられていないのに、噛みつく余裕があるわけもない。  ただそれだけなのに抵抗しない口を〝悦んでいる〟なんて勘違いして、ヌルリと侵入してきた舌が俺の弱い上顎の凹凸をくすぐった。 「ふ、やぇ、っん、っ……はんっ……」 「はっ……もうちょい」  三初は自分の口内へ俺の舌を招き入れ、根元から奪ってしまうような激しい口づけを続ける。  ──クソ、この強欲野郎が……! そんなに食われたら息できねぇんだよ……!  酸素不足で朦朧とした意識の中で霞のような理性が強がり吠えるが、それを出力する唇は大魔王のオモチャだ。  放置されているモノがドク、と痛いくらいに脈打つのが悔しい。  それと同時に腹の奥がジクジクと熟れて、襞が中に挿れられたままの指をしゃぶるのが恥ずかしくて泣きそうだった。  背中とシーツの間で繋がれた手がなにも掴めないままにシーツを引っ掻き、三初に縋れないぶん湿った薄い布に縋る。 「──っは、ごほっ、ぐ……う、ン……っ」  乱れた呼吸を整えられずにしゃぶられ続けて脳が壊死するかと思った頃に、ようやくチュク、と舌が引き抜かれてしつこすぎるくらいのキスが終わった。  あんまりしつこすぎて、本気でキスで殺されるかと疑ったほどだ。コイツならやりかねねぇ。  潤んだ瞳と同じく少し鼻水が出そうになって、ズズ、とすすり、ペロリと唇を舐める三初を力ない眼光で睨みつける。 「クク、先輩」 「はっ…っぁ……みはぃめ、っ……てめっ……」 「エッロい顔してんね。そんなに自分のシモの味がよかった?」 「っ死ね、ふっ……アホ、バカかよもぉ……!」  好き好んで自分のアレを舐めた口しゃぶりてェわけねェだろうがッ!  頼んで咥えさせたならお門違いだが勝手にしゃぶられた挙げ句に美味いかと聞かれちゃあ、熟年夫婦でもキレ散らかす。  殺意を込めて涙目で叫ぶと、三初は「あはは、まーそうでしょうとも」と笑いながら鼻の頭にガリッと噛みついて身を引いた。  しかも思いっきり噛みやがった。  クソ痛ぇ……ッ! ゼッテェ殺す!

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