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 こうとなったら容赦がない。  薬を盛られたことじゃなくて、盛られたせいで晒した醜態の責任を取らせるつもりだ。  だけど鬼畜外道、と言うときっと酷くいじめられるので、甘えたい俺は、唇を噛む。  虐められても気持ちいいけど、俺はまだまだ、もっと、甘えられたくて甘やかされたい。  仰向けに転がった俺の足を押し広げる三初に、足を自分で抱えるように言われ、膝裏に手を添えた。 「はっ。三十にもなって、尻の穴まで俺に見られて、感じてるんですか」 「ん、く……ぅ……」  熱中症に犯されたかのように、頭がクラクラとめまいを起こす。  余裕を取り戻しつつある三初が、含み笑いで俺を嬲る。  アルコールのせいもあり、まともに勃起することもできずにピクピクと震える肉茎が、性懲りもなく蜜を溢れさせたからだ。  恥ずかしい、格好。  自分で足を開き、無防備に秘部を晒す。  真っ赤に熟れて中の粘膜が捲れ上がった後孔が、ヒクン、ともの欲しげに収縮するのがわかった。  体力なんて霞程度しか残っていないのに、恥を知らない淫乱だ。  足を抱えるだけで精一杯の体は、三初が入っていないと落ち着かない。 「っ俺、いやだっ……見るの、いやだ……っみ、みはじめ……もう腕、重たい、から……っ意地悪いの、俺、できね……っ」  負けず劣らず熱を集めた顔で、泣き出しそうにくしゃりと表情を歪める。  俺の恥ずかしいところは、いつも、全部三初に知られてしまう。  こんなにいやらしくなったら、もう絶対に離れられない。他のじゃきっと、満足できない。  それは困る。いやだ。大変だ。  三初なしじゃいられないなんて、また、俺ばっかりが三初が大好きだろ? (お、れ、俺は、俺を求めてほしい……) 「せんふぁい」  俺の肢体を余すところなく暴ける三初は、ゴムの封をビッ、と歯で噛み切る。  手馴れた手つきでなでるようにラテックスで覆われた屹立が、期待に震える肉穴の口を先端で何度かなぞった。  ゾクン、と下腹部の疼きを感じる。  ダメだ。そんなふうに煽られたら、もっと俺ばかりが三初を欲しがってしまう。  興奮から荒くなる呼吸に、おかしくなっちまう、となけなしの抵抗が混じった。 「みは、ぅ、く」 「いーい? 手を離したら先輩を置いて、一人で抜いて終わりますから」 「ぁっ……あっ……あぁ……」  グチュ、と柔らかくぬかるんだ内部に、それほど抵抗なくヌル、と挿入されていく。  一人で、と言われて、心臓がキュゥ、と切なく萎んだ。  俺がいるのに、三初はわざわざ俺を無視して、一人で処理してしまうなんて、寂しすぎる。 「一服盛られたぐらいで性欲に負ける惰弱な理性を捩じ伏せてでも、俺はやめる」 「っ……や、だ、やめんな、よぅ、っ……」  腹筋を波打たせ、打って変わって求めた。 「ふっ……それじゃあ、頑張って足抱えてなきゃ、ね……っ」 「ぅ、ん……ッ…んッ……あッ……あッ……」  笑われながら腰を掴まれ、絡みつく襞を振り切り抽挿が開始される。  緩急をつけて突き上げるたびに肌がぶつかり合い、意図せずに甘い鳴き声が唇から溢れた。  力尽きそうに疲弊していても、恍惚とした快楽に揺られ、感じずにはいられない。

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