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【家族以上 3】 *

◆fujossy様ユーザー企画投稿作品 ★「絵師様アンソロジー夏」7月6日19時公開!★ 【キーワード】 ①浴衣でエッチ ②おじさん攻め×美青年受け ③秘密の共有  翠緑の浴衣から、細くしなやかな脚が覗く。  不可抗力とはいえ胸元に添えてしまった左手は、そのままに。  俺は右手を、シチの脚へ伸ばす。 「ん……っ」  眼前に晒されたシチの脚に指を這わせると、シチが満足そうに吐息を漏らした。  宝石のように透き通った、み空色の瞳が細められる。  胸元に添えてしまった左手で、シチの薄い胸板を包み込む。  指先でなぞるように内腿を撫でると、俺の髪を撫でているシチの指が、ピクンと跳ねた。 「もっと、ちゃんと……」  ただ撫でるだけの触れ合いは、シチにとってもどかしいものでしかないようだ。  俺の腕に上体を預け、シチが俺を見上げる。 「ちゃんと……何だ?」  ――シチの言いたいことを、分かっているつもりだ。  かと言って、素直にシチの要求を聞いてやるかと問われれば……答えは『ノー』だが。  内腿に指を這わせながら訊ねると、シチは細めた瞳で俺を見つめ続ける。 「もっと、うえ……」 「ここか?」  わざと、脚の付け根に指を這わす。  小さな意地悪にも、シチは律儀に反応する。 「や、っ。……もっと、うえ……っ」  目元だけでなく、頬までもが上気していた。  小さく身じろぎながら、シチが熱っぽい視線を、俺に向ける。 「おねがい……っ」  いつも言葉足らずではあるが、アルコールを含んでいるせいか……どこか、舌足らずだ。 「きもちいいとこ、さわって……っ」  甘く、囁くような。  消えてしまいそうなほど、儚い声色。  なのに、言っていることは品が無い。  どこか浮世離れした美貌を持ったシチが、淫らな行為を望んでいる。  ……そのギャップに、堪らなくそそられた。 「こっちか?」 「ぁんっ!」  脚の付け根を撫でていた指で、シチの逸物に触れる。  驚いたことに、シチは下着を身に着けていなかったようだ。 「この恰好でうろついてたのか?」  指の腹で、逸物を下から先端に向けてなぞる。  すると、シチが腕の中でピクピクと震えた。  それでも、俺の問いには律儀に答える。 「ん、っ。……ゆた、か? んっと、ゆかた? は、したぎ……つけないって、きいた……っ」  ――誰がそんな、間違った知識を与えたのか。  ……おそらく、姉だろう。  確かに昔は、浴衣の下にはなにも身に付けなかった。  それは元々……浴衣は夏の時期、快適に寝る為の寝巻だったからだ。  つまり、浴衣を着ているときに下着を着用しないのは、外出をしない前提の話ということ。  ましてや、人前でウロつくのを前提にしているわけでもないのだ。  姉の間違いはそのうち、シチ諸共正すとして……。  それよりも今は、目の前にいる甥を悦ばせることに集中しよう。  先端を、撫でる。  するとそこは、うっすらと濡れていた。 「ひゃ、ぁ……っ」  ほんの少し触れただけなのに、シチが過敏に反応する。  それを見るだけで、シチがどれだけ触れられるのを待ちわびていたのかが、分かってしまった。

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