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【家族以上 6】 *微
◆fujossy様ユーザー企画投稿作品
★「絵師様アンソロジー夏」7月6日19時公開!★
【キーワード】
①浴衣でエッチ
②おじさん攻め×美青年受け
③秘密の共有
シチは驚いたのか、マヌケな声を出した。
「好きな子に触ってるんだ。当然だろ」
「すき、な……こ……っ」
自分のことを言われているんだと気付き、シチが俯く。
――イマイチ、シチの恥ずかしがるポイントが分からない。
――が、これはこれで可愛いから、いいか。
暫く視線を泳がせていたシチだったが、なにかを決心したらしい。
先程まで俺の頭にしがみついていた右手を、のそのそと動かし始めたのだ。
「シチ?」
その手は俺の勃ち上がった逸物を、浴衣の上から撫でている。
「おっきい……」
「それはどうも」
「おっきい、うれしい?」
「褒め言葉だろ」
シチはイマイチよく分かっていなさそうだが、俺が喜んでいるのが嬉しいらしく。
俺を見つめて、口元を緩めた。
「おじさんの、おっきい」
俺が喜ぶと思って、シチがもう一度、呟く。
シチの手は、浴衣の上から俺の逸物を撫でたままだ。
――駄目だ、可愛すぎる。
「シチ」
名前を呼び、俺を見上げているシチにキスをした。
シチはいつもと変わらない、どこかボーッとした目で、俺を見上げている。
「挿れたいんだが、いいか?」
数回、まばたきをした後。
俺の言っていることを理解したシチが……こくりと、頷いた。
「ん」
――これには、照れないのか。
やはりシチの照れるポイントが分からない。
シチは俺の逸物から手を離し、俺を見つめる。
「きょうは、どんなたいい?」
「【体位】なんて言葉、どこで覚えたんだ?」
「おとうさんの、えっちなほん」
――聞きたくなかった。
おそらく、官能小説のことを言っているのだろう。
勉強家なシチのことだ。意味をしっかり調べて、わざわざ覚えたに違いない。
それよりも……シチは自分自身が、官能小説を読んだことを告白することも、恥ずかしくないらしい。
シチは、み空色の瞳を真っ直ぐ俺に向けている。
これからセックスをする相手を見ているとは思えない、澄んだ瞳だ。
「その本は、どんな体位だった?」
俺の質問に、シチは困ったような顔をした。
「うしろ……よん、なんとか」
どうやら、漢字が読めなかったらしい。
後ろと四……なんのことかと思考を巡らせていると、シチが俺の膝から降りた。
――すると突然、その場で四つん這いになりだす。
「シチ?」
「こう」
手の平と膝を畳につけたまま、シチが俺を振り返る。
それは、バックの体勢だ。
――【後輩位】と【四つん這い】か?
シチの体勢を見て、先程の言葉に合点がいく。
「結構乗り気だな」
「……ん」
官能小説に書いてあった体勢をすぐに実践するということは、俺とのセックスにシチが乗り気だということだろう。
俺の指摘に、シチは小さく頷く。
「おじさん、きて……っ?」
――『乗り気』と言うよりも……『待ちきれない』といった様子だ。
シチは俺を振り返ったまま、ジッと見つめている。
「浴衣、自分で捲れるか?」
挑発的な俺の言葉にも、シチは素直に頷く。
「ん」
翠緑の浴衣を自分で捲り、シチは恥ずかしがった様子も見せず。
俺に、尻を向けた。
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