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【家族以上 8】 *

◆fujossy様ユーザー企画投稿作品 ★「絵師様アンソロジー夏」7月6日19時公開!★ 【キーワード】 ①浴衣でエッチ ②おじさん攻め×美青年受け ③秘密の共有  体を支えている腕がガクガクと震えているのは、見れば分かる。  内腿も震わせているし、溢れている先走りの液も凄い量だ。  ――それでも俺は、決して前を触らない。 「い、いやっ! やら、あ、あっ! おじさ、やぁ……っ! あんっ、んぅ!」  余裕の無い喘ぎも。  全身で限界を訴えている姿すらも、全てが愛おしく見える。 「ココ、好きだったよな?」  三本の指で、シチの感じるポイントを一気に擦り上げた。  その瞬間。  ――シチの体が、大きく震えた。  それと同時に、指がキツく締め上げられる。 「あっ、そこ、らめっ、や……やぁあ、んっ!」  想定していた方法とは、違った形で。  ――シチは呆気なく、二度目の絶頂を迎えた。  ついさっき出したばかりだというのに、その勢いは衰えていない。  勢いよく精液を畳に吐き出すと、ほんのり赤く染まった体を、シチは忙しなく上下させる。 「はぁ、はぁっ、は……っ」  腕に力が入らないのか。  シチは畳に、倒れ込んだ。  絶頂による疲労からか、シチは肩で息をし続ける。  尻だけを突き出した状態で、荒々しい息を吐いた。  力の抜けた尻穴から、指を三本とも引き抜く。  そうすると、シチの尻が小さく震えた。 「あ……っ」  ひくひくと、物足りなさそうに疼いている尻穴。  そこに俺は、完勃ちした逸物を押し当てる。  それに気付いたシチが、体勢はそのままに呟く。 「はじめて、だから……いたく、しないで」 「お前は初めてじゃないだろ」 「……ほんに、かいてあった」  ……どうやら、父親が所持していた官能小説を、かなり読み込んだようだ。  先端をあてがい、ゆっくりと息を吐く。 「シチ、挿れるぞ」 「ん……っ」  小さく返事をするのと同時に、尻穴がひくついた。  ――先程の乱れ様から見ても、遠慮は要らないだろう。 「あっ、ん……んぅ!」  先端から、徐々に逸物を挿入していく。  久し振りの交わりに、シチは畳に爪を立てた。 「はぁ、あ……ぁあっ!」  ゆっくりと、逸物を咥えこませていくと。  徐々に、シチの漏らす嬌声のような声が、高いものになっていった。 「ふと、いぃ……おじさんの、おっきくて、いっぱいに……んん、んっ!」  反射的にか、シチの体が逃げるかのように俺から離れる。  だが俺は、逃がすつもりなんてない。  シチの腰を、しっかりと掴む。  そのまま、遠慮なく奥まで逸物を突き刺す。  すると、シチの体がビクンと、大きく跳ねた。 「――ひぁんっ!」  奥を貫かれるのが好きなシチにとって、深々と突き刺されるのはご褒美でしかないだろう。  俺の想定通り、シチは悦んでいた。  ――その証拠に。  ――射精したばかりの逸物が硬く、反り立っているのだから。 「キッツ……それに、シチのナカ……熱いな……ッ」  久し振りだからか、単純に俺のを離したくないからなのか……。  俺の逸物を強く締め上げているシチのナカは、かなり熱い。  想像以上の熱と締めつけに、頭の奥がクラクラしてきそうだ。  だが、シチはシチで、それどころではない。 「きもちぃ……おじさん、もっとぉ……っ」  口の端からだらしなく涎を垂らし、シチは更なる快楽を要求していた。

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