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GLAY*
「あ、今日グレーだ」
恋人の雅 くんにスウェットを脱がされた瞬間にそんな事を言われて、僕は赤面した。
今日はなんだかいやらしい気分だったので、わざとグレーのピタッとしたボクサーパンツを履いておいた。
『グレーのパンツってやらしいよね』
初めてセックスをした日、雅くんは僕のボクサーパンツを見て鼻息を荒くした。
グレーのパンツにシミができるのがものすごく興奮しちゃうらしい。
会うのは二週間ぶり。その間一人でするのも我慢していたから、もう爆発しそうだ。でもまだ我慢。我慢して我慢して最終的にぱあっと弾けるあの時の開放感を味わいたい。
「触らないで、どこまで濡らせるかな」
雅くんはドSだ。
布を押し上げて窮屈そうにしているソレには決して触れようとはせずに、キスをしながら胸の二つの蕾をやんわりといじる。
「ん、ん……」
ビクンッビクンッと体が跳ねる。
腰全体に甘い疼きが広がって、その度に、じわっとパンツを汚している気がするけど、恥ずかしいからなるべく見ないようにする。
「おっぱい弄られんの好き?」
「んぁっ、あ」
かり、と歯で甘噛みされるとたまらない。
亀頭が布地にこすれて、それでもまたビクンって体を跳ねさせて。
雅くんの膝に擦り付けたいのを我慢する。
「あぁー、凄いね、エロ」
見ると、そこだけ色が濃くなっていた。
この前よりも凄いかも。
雅くんは体を丸めて、パンツ越しに僕のソレをハムハムと咥えた。じゅーっと吸われると、パンツの中から泡立つような音が聞こえてきて、さすがに耳を塞ぎたくなる。
「ん、あ、あッ、雅くんっ」
「エッチな味がする」
「イッちゃう」
足をガクガクと震わせながら、僕は達した。
ボクサーパンツはお尻の方まで変色していた。
たぶん下のシーツにまで僕の愛液が染みてしまったかもしれない。
「パンツ、洗っといてあげる。新しいのあるからそれ履いてっていいからね」
雅くんはぐっしょりと濡れた僕のボクサーパンツを、なぜか大事そうに近くにあったタオルに包んで隅に置いた。
ハッとした僕は、雅くんに問う。
「そういえば、この間の僕のパンツは?」
「え? ……返さなかった?」
「まさか、洗わずに保管とかしてないよね?」
に、と笑った顔を見て、ポカポカと雅くんを殴る。
変態っ。雅くんの変態ーー。
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