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二十ハ歳という若さで織家の総帥の次に権力を持っているのは凄い。況して、あの美貌さは上玉級。 私だって見とれてしまうぐらいだ。 世の者が放っておく筈がない…。 『倉科家の若君ですか…』 『…えぇ、まぁ』 『ふーん…』 青い瞳が私を見定めるかの如くギラリっと貫いた。 それが艶かしく、男としての本能が疼いたのは言うまでもなく。あの御曹司を乱してしまいたいと感じてしまった瞬間だった。 『私の顔に何か?』 『喰えない男って感じですね。倉科家の若君は…』 『そいゆう貴方様も…中々の性格をなさっている』 『――…親族のお墨付きです…』 思い出すだけで、身体が欲する。 度々…噂は小耳に挟んでいたが、確証はなかった。

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