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3ー4
今まで散々、好き放題に遣ってきた。
隣に座る従弟が脱帽するぐらい、相手を落としてきた。
「…通じる相手なら、喜んで実行するよ」
だが、相手は倉科家の若君。通用するとは思えないし。況してや亀の甲より年の功って感じで慣れている感じがした。
ルックスは良いのだから若い頃は男女関係なく沢山、憚らかせてきたのだろう。
青い双眸を細め、空を見上げた。
「僕は容姿を利用してきた。周りが媚びを売り、醜い争いが勃発する情景を…嘲笑ってきた。なのに…」
「私以上に自尊心高い貴方からしたら…気に食わない相手。上等じゃありませんか、媚びを売る訳でもない…。勘違いして彼女面する訳でもない。貴方の容姿に靡かない相手なんて…早々居ませんよ?」
「…問題だよ。そこが一番の問題!」
餓鬼は範疇じゃないと言われている気がしたのだ。
蔑む視線で漣自身を貫き通し、感情を害する様な薄氷を踏む態度が…。
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