本番まで踏み込んでいない自分達が性的な行為をすると言えば、主に深李さんが勝手にフェラをするか…擬似セックスとも言われている素股だけだ。 素股まで持っていけただけでも少し進展した証拠で、自分的には満足しているから良いんだけど。 たまに深李さんが生殺しのまま放置する場合がある。一人で扱くのは虚し過ぎるから遣らないんだけどな。 卑猥な科白を寝室で読まれていたら、ね…理性が保たれる筈もない訳ですよ。 大抵は俺が居ない時に録音しているみたいだけど、あの時はタイミングが悪かった。 「…くれるんですか？」 「私はコレクションとして集めてませんから。これは、深李様が私に対して嫌がらせの一種ですしね…」 嫌がらせって…。 深李さん、従兄弟に何の恨みがあるんですか。 「それとも、要りませんか？」 「…」 「要らないなら、不燃質ゴミとして出します。あっても、不必要ですし…」 あからさまに彼の反応を見ている。 「く、悔しいけど…」 苦い表情をしながら、手にして入るCDをぎゅっと、握り締めた。 「…要らない物だと思っていました」 「要る！本当に嫌だと思っている？これ、レアだよ！」 レアって、どんだけ志龍様の人気あるんですか？