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第8話 家族と‥

飛鳥井建設の社員だった真島央人が退職した 勤務最終日、真島は清々しい顔をしていた 副社長室に呼ぶと真島は康太と榊原に深々と頭を下げた 「お世話になりました!」 「何処へ逝こうともお前はお前らしく生きて逝け それがお前の祖母 真島津島の願いだ」 「はい!俺は何者にも囚われたりしない 俺は俺の道を模索して一族を従えて逝きます」 その顔は自信に満ちていた 「真贋、俺は何処にいようとも……貴方のピンチの時に駆け付けて逝きます! この世には必ず影はある その隙間を縫って必ずや貴方の傍へ駆け付けます」 真島は康太に約束した そしてその手から蔓みたいな闇を出すと…… 呪文を唱えた 無数の闇の蔦が会社を取り囲み伸びて逝く 「ダンピール程度の輩には、この闇は破れません どうかご安心を!」 闇に生きる者の言葉だった 「悠久の彼方から闇に生きる者は共存を図っていた筈だ そのバランスを崩す者は許しはしない……… 我等闇に生きる者は協定を結ぶことにしました そして導き出された答えは……… 反する者の粛清……もしくは殲滅…… 俺は貴方のお心のままに動きます」 「時は満ちた………って事だな ならば俺も動かねぇとな……」 康太はそう呟いて榊原を見た 榊原は「………適材適所、配置するが君の役目……役目に則って粛清する時が来たのです」と言葉にした 真島は榊原を見ていた 榊原は真島に「何か?」と問い掛けた 「俺は……世良を遺して逝かねばならぬ身……ですので……青龍殿……貴方に世良を託しても宜しいですか?」 「嫌です!遺して逝くなら……最初から愛してはいけません!」 キツい一撃だった 真島は正論にぐうの音も出なかった 「逝くなら共に逝きなさい!」 「………許されますか?」 「誰が許さなくとも……良いではないですか 二人が共にいられれば……それでよいではないですか!」 「………そうですね……」 真島は笑った 一人の人を愛し貫いた者の言葉だった その愛だけを手放さないで生きて来た男の言葉は…… 誰よりも重かった 逝くなら……連れて逝こう 真島は『青龍』を見て覚悟を決めた 真島が帰って行くと康太は榊原の膝の上に乗った 「やはり青龍もお節介焼きだったな」と言い笑った 「君のお節介焼きが移ったのです」 「………そんな感染したみてぇに言うなよ」 「僕の愛する奥さんは恋人達には寛容ですからね」 「………離れたくねぇのは身をもって知ってるからな……」 あの日………一人で人の世に堕ちたなら……… どうやって生きていただろう…… 愛した記憶さえあれば生きていけると想った だけど……愛されたわけじゃない…… そんな長い年月を一人で生きたとしたら…… 炎帝は自分を…… 昇華してしまっていたかも知れない…… 愛する男を想って…… 最後に抱かれた記憶だけで生きていくつもりだった だけど……ずっと一人で…… 生きていける訳などないんだ 愛してる 愛したのは…… 昔も今も……唯一人…… 他の者など要らない ………康太は榊原を抱き締めた 榊原は何も言わず…… 康太を抱き締めた 瑛太が一生や聡一郎、慎一と共に副社長室を尋ねるまで、二人は黙って抱き合っていた 瑛太は副社長室のドアを開けて……固まっていた 瑛太に続いて歩いていた一生は立ち止まった瑛太の背中に直撃して止まった 「………瑛兄さん……」文句を言おうとして見上げた 「……一生、悪い……遠慮した方が良いでしょうか?」 瑛太は困って一生に問い掛けた 最近、康太は忙しく動き回っていた 家に帰らない日もあった そんな日は榊原が淋しそうで……… でも瑛太が何か出来る筈もなかった その榊原が満ち足りた顔して康太を手に抱き締めていた 一緒にいさせてやりたい… そんな想いと 康太に………弟といたい そんな想いの狭間に揺れていた 一生は「旦那!」と榊原を呼んだ 榊原は「一生、何ですか?」と笑って答えた 「………瑛兄さんが固まってる……」 榊原は笑って康太を抱き締めたまま立ち上がると、瑛太の方まで歩いて行き 瑛太に康太を渡した 榊原は真贋の部屋にいる西村沙織に声を掛けた 「西村、お茶をお願いします」 榊原が声を掛けると西村が顔を出した 手際良く紅茶を煎れるとテーブルの上に置いた 瑛太は康太をソファーに座らせると、反対側のソファーに座った 「康太、最近忙しすぎませんか?」 瑛太は想わず切り出した 「あぁ、ニューヨークに発つからな、その前の微調整に時間を取られてるな」 康太が言うと瑛太は「ニューヨーク?」と知らなかった……と声を上げた 「………何をしに逝かれるのですか?」 「瑛兄も一葉の生まれ変わりだけあって少しの力はあるだろ? 力がある者なら解るだろ? この世界を取り巻く………闇を……」 瑛太は康太の言葉に息をのんだ 「………現場では……負の連鎖か……いざこざが絶えません…… 私はそれを……何らかの悪意を感じずには要られませんでした……それと関係が?」 「………感じてたろ? その闇を消すのは無理だが、弱めて秩序ある世界にしねぇとな……」 「………それは……君がしなければならない事なのですか?」 「瑛兄、飛鳥井はオレがいる限り……常に標的にされるんだ オレが……ケジメ取らねぇでどうするよ?」 「………なら……兄に元気な姿を絶対に見せると約束しなさい!」 康太は瑛太に抱き着いた 「絶対に帰るから瑛兄…… 何時だってオレは瑛兄との約束は守ってるだろ?」 瑛太は康太を強く抱き締めて 「………兄は……待ってます」と言葉にした 瑛太は康太を離すと、榊原に 「清四朗さん達とも最近逢ってません なので懐石料理の席を予約しました 子ども達も連れて、清四朗さん達家族も一緒に会食しませんか?」 と告げた 榊原は笑って 「父達も喜びます」と言い電話を掛けた 電話をすると清四朗は即答で返事をした その夜、本当に久しぶりに清四朗と真矢、そして笙と明日菜が、瑛太が予約した料亭に姿を現した 真矢は康太を見付けるなり駆けだして飛び付いた 「康太……最近全然逢ってくれませんでしたね……」 真矢は淋しそうに……そう言った その真矢の足元に大空が近寄って、スカートを掴んで引っ張った 真矢は下を向いて……息子そっくりの顔に…… 顔を綻ばせた 「大空、どしたの?」 生まれた頃は区別が付かなかったが、今は違う 個性が解るようになると、康太が言う通り 大空は伊織に似ているのが解った 「ばぁたん……ちゃいきん きょなきゃっちゃ」 そう言う真矢も最近来なかった……と大空は淋しそうに言った 最近、女優業を再開させた 清四朗の看病でストップしていた仕事を再開して、忙しく仕事をしていた 久しぶりなのは自分達………も、だった 真矢は大空を抱き上げて 「ごめんね、ばぁたんも最近忙しかったね また大空に逢いに来る時間作るからね」 そう言い口吻けた 愛しい我が子だった 康太にあげた我が子だった 息子の子を欲しがったら康太にあげるつもりで、妊娠できるか医者に聞いて、妊娠出来やすいように治療してまで挑んだ出産だった 愛しくない訳などない どの子も愛しい 康太の六人の子は……どの子も同じように愛すと決めたのだ 音弥も真矢に近付いた そして泣きながら真矢の胸に顔を埋めた 「………ばぁたん いっちょにねちぇて……」 甘えてそう言う子が誰よりも愛しい 子供の成長は本当に早い 康太の子を見ていると、そう感じる 「なら今日は一緒に寝ようか!」 真矢が言うと太陽も「ひにゃも!」と真矢に抱き着いた 翔は清四朗の膝の上に乗った 「かけゆ じぃたん いっちょにねりゅ」 と翔は清四朗と一緒に寝ると言った 清四朗は優しく翔を抱き締めた 「翔はじぃたんで良いのか?」 清四朗は翔に問い掛けた 「かけゆ じぃたんちゅき!」 清四朗は嬉しくて翔の頭を撫でた この子の背負うべきモノは大きい……… 支えてやりたいと想う 護ってやりたいと想う だけど、それは出来ないのは……… 誰よりも解っていた ご飯を食べてた流生が出遅れて、清四朗に飛び付いた お口の周りをご飯粒で一杯にして、それでも必死の瞳で清四朗を見ていた 「りゅーちゃ じぃたん ちゅき」 「流生、お口……凄い事になってますね」 清四朗はお手拭きで流生のお口を拭いてやった 烈がハイハイして清四朗の所まで行くと、清四朗の手に掴まって立ち上がった 「烈……もう立てるんですか?」 思わず清四朗が言うと流生が 「れちゅ にちゃい なっちゃもん」と告げた 流生は弟が可愛くて仕方がない風に言った 「烈はもう2歳ですか……」 「ちょう!りゅーちゃ よんちゃい!」 流生は指で四を出して、笑った 四歳になったから桜林学園の幼稚舎に通う様になったのだ 清四朗は真矢を見た 真矢は優しく微笑んでいた 日々、子供は成長している 日々、親の背中を追って……状況を把握して 我慢をしている そんな子供達が清四朗も真矢も愛しくて仕方がなかった 美智留が烈を追ってヨチヨチ歩いて来ると、烈はニコッと笑って………流生の後ろに隠れた 烈は美智留が苦手みたいだった 真矢は「あらっ……」と言い笑った 本当に個性がある 烈はブーブー言って逃げ回っていた 明日菜は笑ってそれを見ていた 瑛智が烈に近付くと、烈は瑛智に抱き着いた 明日菜は「瑛智は幾つになる?」と問い掛けた 京香が「瑛智は3歳だ」と答えた 音弥が京香の処へ行き京香に抱き着いた 子供達を育てたのは京香だった 飛鳥井の家にいるのが危ないと判断した時 子供達は京香と共に村瀬の病院で過ごしていた 飛鳥井の家に帰って来ても、京香は子供達の面倒を一手に引き受けて見てるから……… お母さんみたいなモノだった 「きょーきゃ!」 甘える音弥に京香は優しく微笑んだ 「どうした?音弥」 このこの中に……自分の娘の琴音が入っている 琴音の魂と音弥の魂が重なり一つになり…… 音弥として生きている 京香はそう思うと……嬉しかった 愛した娘が今も音弥の中で生きているのだから…… 「おとたん ちょれ たべゆ」 音弥は京香のお皿の中の卵を指差した 京香は小さく割って音弥のお口に入れてやった 「おとたんねー きょーきゃ ちゅき」 「京香も音弥が大好きだぞ」 京香は音弥を優しく抱き締めた 流生が玲香の所まで歩いて行き、お膝に抱き着いた 「流生、どうしたのじゃ?」 「ばぁちゃ ちょれ たべちゃい」 やはり狙っているのはお皿の中の海老だった 玲香はすっかり甘いばぁばに成り果て… 流生のお口に入れてやるのだった 翔は清隆の所へ甘えに行った 本能で瑛太は避けるのか……… 翔は瑛太に近寄る事はなくなった 少し前は瑛太に甘えていたのに…… 修行を初めて……近寄らなくなった 瑛太は淋しそうに翔を見た すると翔も瑛太を視ていた 「えーちゃ ちょれ たべゆ?」 翔は茶碗蒸しを指差した 「翔、食べたいのですか?」 翔は頷いた 瑛太は翔に茶碗蒸しを差し出した すると瑛太の膝の上に座って「あ~ん」とお口を開けた 瑛太は躊躇して……それでも少しずつスプーンですくって翔のお口の中へ入れてやった 翔は瑛太を見上げ「おぃちぃ」と笑った 我が子だった 我が子と名乗れぬ………我が子だった 康太の子として接する 叔父として接する それだけで良かった 生きていてくれさえすれば…… それだけで良かった スプーンですくって食べさせようとすると、翔の横に大空が来ていた 大空も一緒にお口を開けて、入れて貰うのを待っていた 瑛太は苦笑して二人のお口に茶碗蒸しを入れた すると流生も太陽も烈も瑛太の周りに来た そして一緒にお口を開けた 瑛太は「………親鳥になった気分です」と笑った 和希や和馬は笙の横にいた 北斗は明日菜の横にいた 永遠は悠太が手を焼いて見ていた 永遠は5歳になっていた 「ぼくにはおかまいなく」 そう言われて悠太は形無しだった 明日菜は爆笑した 「では永遠、私の子になるか?」 「それは……☆※▽□§★※」 と慌てて何を言ってるのか解らなかった 聡一郎に助けを求めると、聡一郎は永遠を抱き上げた 「こうたちゃん」と手を伸ばして康太の所へ行きたかった 康太は永遠を渡して貰い抱っこした 榊原は「やはり飛鳥井の血が入ってますね……この顔……」と呟いた 翔と永遠はよく似た顔をしていた 兄弟だよ と言われれば「やっぱり!」と言ってしまえる程に似ていた 下手したら……流生や音弥よりも……似ていた 真矢は永遠を渡して貰い、腕に抱いた 久しぶりの子供達との時間だった 和希は真矢の側にやって来た 「おばちゃま」と和希、和馬、北斗は真矢の事を呼んでいた 清四朗の事は「おじちゃま」と呼んでいた ちなみに笙は「お兄さん」で、明日菜が「お姉さん」だった 真矢は和希の頭を撫でて 「学校は楽しい?」と問い掛けた 「楽しいよ、もうじきね運動会あるんだ」 「なら見に行かなきゃね!」 和希は首をふった 「康太君が来てくれるから……」 「何言ってるの和希 私達だって貴方達の成長は見たいのよ? 写真だって沢山撮って残しておきたいの!」 「………おばちゃま……」 「飛鳥井の子は誰一人分け隔てなく愛されるのよ 貴方達も飛鳥井の子じゃない ちゃんとイベントは見に行くに決まってるじゃない」 和希は泣きながら「ありがとう…」と言った 「泣き虫さんね……」 真矢は和希を優しく抱き締めた 「慎一が再婚すれば母さんが出来るのに……」 真矢は……堪えてる子達が不憫だった 「父さんは……再婚しても上手くいかないよ」 和希の言葉に真矢は「……え?」と驚いた顔をした 「康太君命だもんね 女って生き物は自分が一番に大切にされたいんだよ? 父さんじゃ役不足……だから離婚しちゃうよ」 やけにシビアな事を言われて…… 真矢は言葉もなかった 慎一は和希をポコンッと叩いた 「和希、それ以上言うならお小遣いカットだぞ」 「………父さん……それは勘弁……」 「なら黙れ!」 「はい!すみませんでした」 和希は謝った 真矢は慎一に「怒らないであげて……私が再婚の話ししたからいけないのよ」と庇った 「………和希は今、結構口が過ぎるので……お灸です」 「………凄いわね、私……ビックリしちゃった」 「困った奴です……修行が足らないのですね」 慎一が言う和希は「……足りてます……」と泣きそうになった 和馬は「父さん、許してやりなよ」と父親に取り成した 「和希が生意気なのは……少し前からだろ? 反抗期だって康太君言ってたじゃないですか…」 そこで康太を出す辺り和馬は厄介な性格をしていた 慎一はもう何か言う事を諦めた 北斗は「慎一君、和馬は本当はこんな事言いたくないんだ……許してあげてね」と言葉にした 和馬はバツの悪い顔をした 「………北斗……良いよ……」 「そこが和馬の悪い所だよ? 何でわざわざ悪役を買って出るかな?」 北斗がボヤくと康太が 「和馬は自分が悪くなっても兄弟や北斗が救えたら良いんだよ!」と言葉にしてやって 和馬は康太を見た 康太は「おいで!」と言った 和馬は康太の側へと行った 康太は和馬を抱き締めてやった 「お前は本当に親父に似てるからな…… かなり不器用にしか生きられねぇな」 慎一に一番似てるのは和馬だった 顔も性格も、慎一ソックリだった 和希は母親の絵理に似ていた 前向きで底抜けに明るい性格をしていた 慎一は「………言いますか?」と情けない顔をした 「言わねぇと解らねぇじゃんお前」 と笑った 「ほれ、北斗も和希も来い!」 家のことをしてる父親を何時も助けようと心掛けてる子供達だった 友達と遊びに行く訳でもなく、家に帰ると宿題をして勉強をして康太の子供達と遊んでやって 自分の事よりも父親の手助けをしている子供達だった 大きくなればなる程 厳しい位に自分達を律して、飛鳥井の為に生きようとする子供達だった 康太はそれが怖かった 締め付けた様な環境に置いて良いのか? 考えた事もある それでも子供は親といるのが一番だと信じて…… 見守ることにした 「………康太君……父さん再婚しても僕達耐えれるよ 父さんが家を出ても僕達……お手伝いするから置いて下さい」 和希はそう言い泣き出した 子供らしい一面に真矢は息を吐き出した 真矢は和希を抱えると玲香の所へ連れて行った 「………姉さん……この子……やっぱ慎一の子ね」 真矢は呆れてそう言った 玲香は笑って「慎一にソックリじゃな……本当に……殴りたい程に……慎一の子だわな!」と答えた 玲香は和希に「親というのは子の幸せしか願ってはおらぬ! お主達も我が儘言って慎一を困らせたって、構わぬと言う事じゃ お前の我が儘では誰も困りはせぬ!」と言い和希の頭を撫でた 真矢も「和希、運動会、応援に行くからね! 他の子なんて蹴散らして、おばちゃまの為に頑張るのよ!」と話を逸らした 玲香も「我の為にも頑張るのじゃぞ?」と頭を撫でた 榊原は和馬の肩に手を掛けると 「君の父さんは……君達を誰よりも愛してます 君達を置いて逝くしか出来なかった母さんも君達を誰よりも愛してます それは忘れてはいけませんよ?」と話した 「………伊織君……ごめんなさい……」 「謝らなくても良いです 年相応の君が見られて得しましたね」 榊原はそう言い笑った 北斗は「和馬は空気読みすぎるからね」と言い和馬に抱き着いた 「………北斗……うるさい」 「僕には悪態つくのにさ…… 他の奴にはいい顔してるんだもんね……腹立つ!」 和馬は北斗の口を押さえた そして笑って抱き着いた 飛鳥井の家族や榊原の家族はそんな子供達を見守っていた 明日の飛鳥井を築く為に存在する子供達なのだ 和希や和馬、北斗も然りなのだ 無関係な人間は例え慎一の子供だからと言って飛鳥井には置きはしない それが解っているから…… 家族は育てる事に決めたのだ 決して惨めな思いはさせないと心に決めて 見守ることにしたのだ 暫しの休息 康太は家族との時間を満喫していた その夜、料亭から帰り、飛鳥井の家へと雪崩れ込んで飲み始めた 酒豪が仲間を呼び 裏から美緒が呼ばれて仲間に入り飲み始めた 美緒と一緒に兵藤も飛鳥井の家へとやって来て 子供達は兵藤に大喜びして 「「「「「いっちょにねりゅにょ!」」」」」 とせがまれて、一緒に寝る事になった 客間に雑魚寝して皆で眠ることにした 子供達は兵藤の争奪戦をして、収拾が付かなくて全員で兵藤に抱き着いて眠った 兵藤は何故こんなに好かれてる?? と不思議に想う でも子供達の可愛さにメロメロになり言う事を聞いてしまうのだ その夜、兵藤は子供達に揉みくちゃにされ眠りについた 朝まで飲んでた家族は……応接間で潰れて寝ていた 康太はそんな家族をじっと見ていた

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