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RULE № 3

「駄目…大悟、離して。  大悟の中で、イきたい。」 優しく頭を撫で、言われた。 ハァハァと呼吸を乱しながら、自身のパジャマのボタンを外す木内。 コイツから溢れ出る色気は、半端なくて…男同士だってのに、ゴクリと喉が鳴った。 だけどなんか納得が行かず、口を離して彼を再度睨み付け、聞いた。 「…なんか、ズルくね?」 コイツはまたクスクス笑って、俺の事を強く抱き締めた。 再び木内は上に乗り、無防備に寝転がる俺の貧相な体に跨がるみたいにして座った。 「ズルくても、いいよ。  早く大悟を、俺だけのモノにしたい。」 言いながら、スルリとパジャマの裾から手を入れられて…胸の先端に直接触れた、指先。 そこまで敏感だと感じた事の無かった場所なのに、与えられる刺激にいやらしく反応し、たったそれだけの事で体が大きく反り返る。 「大悟はさ…左より右の乳首の方が、敏感なんだよ。  でもってこうやって優しく撫でてあげてから爪先でカリカリって引っ掻かれると、スゴい気持ちよくなれる。  …知ってた?」 俺の体の上に、乗ったまま。 …妖艶な笑みを浮かべ、王子が耳元で囁きながらその行為をまんま俺に施した。 「はぁっ!?  お前…まさか、俺の体…。  ふぁ…んんっ!!」 後半は、言葉にすらならなくて。 女みたいな、甘く媚びるような声だけが溢れた。 二人で相談して決めた、ルールその③。 …体の管理は、現在の所有者が各々責任を持って行う事。 入れ替わっていた間にどんな卑猥な事をされたのか、鈍感な俺でも流石に気付いた。 「言ったでしょ?  痛いことは、しない。  …めちゃくちゃ気持ちよく、してあげるね。」 にっこりと微笑むその表情は、穏やかなモノな筈なのに。 …嫌な予感しかしなくて、背中に汗が伝うのを感じた。 逃げる事も、抗う事すらも出来ぬまま泣き出してしまった俺を木内は強く抱め、耳元で囁いた。 「大好きだよ、大悟。  愛してる。  それと、ごめんね?  …可愛過ぎて、我慢してあげられなくて。」

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