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蕩けそうなほど

「大悟...、触るよ?」 再び下半身に伸ばされた、木内の男らしい骨張った指先。 でもそれは今度は前ではなく、後ろに添えられて...ゆっくり優しく、俺の孔を撫で上げた。 やっぱり俺が、突っ込まれる側かよ。 ...くそっ! でも恥ずかしいのに、嫌じゃなくて。 むしろ早く木内と、繋がりたいって思った。 指先はゆるゆると入り口をさまよい、そのあとゆっくり解すみたいにして俺の中へと侵入してきた。 異物感はあるものの、不快感や痛みは無くて。 的確にその指は俺すらも知らなかったポイントを責め、強制的に快楽を与えた。 だからコイツの手で、俺の知らない間に体が好き放題開発されてたんだって、嫌でも思い知らされた。 どんだけ俺の事が好きなんだよ、マジで。 ...タチ悪過ぎんだろ、アホ木内。 なのにその重過ぎる愛情は、やっぱ嫌じゃなくて。 快感に溺れながら、頭の片隅で思ったんだ。 ...ちょっとだけ、嬉しいって。 「ここ...気持ちいいでしょ?  力入れてみて?...うん、上手。  それでもっと、気持ちよくなれるから。」 泣きながら小さく頷き、言われるがまま、尻に力をいれた。 こんな経験初めてだってのに、コイツが言う通りそれはめっちゃ気持ちよくて。 その感覚に夢中になってたら、その指はゆっくり引き抜かれた。 「な...んだよ、止めん...なっ!」 呼吸を乱しながら、彼の体にすがり付くみたいにして抱き付いた。 すると木内はクスリと笑い、また指をそこに這わせた。 その笑顔は、途轍もなく卑猥で。 自分と同い年な筈なのに駄々漏れる色気に、思わず息を飲んだ。 「うん、止めてなんかあげない。  指、増やすよ?大悟。」 俺が答えるよりも、先に。 二本の指が俺を犯し、さっき感じまくった場所をピンポイントで探り当て、いやらしく蠢いた。 「ふぁ...んっ!  木内...それ、駄目...だってっ!」 抵抗しようとしたけど、力なんか全然入んなくて。 楽しそうに笑いながら木内は、駄目だって言ったところばっか執拗に責め立てた。 「前も、してあげる。  もう一回、イっていいよ。  可愛いところ、また見せて。」 再び彼の手が、俺のアソコに触れた。 そしてその手はそのままじっとりと、焦らすみたいにして上下に揺れる。 「お...前、マジで調子乗り過...ぎっ!」 口先だけの、抵抗。 でもそんなのは余裕の笑みを浮かべ、キスで簡単に封じられた。 紅潮した、頬。 熱く荒い、吐息。 隠避な光を宿した、蒼い瞳。 滴り落ちる、汗。 そのすべてから、木内も興奮してるんだって伝わって来た。 「ほら、大悟。  俺の手で、イって。」 耳元で、甘く囁く声。 その瞬間導かれるみたいに体は大きく跳ね上がり、俺はまたしてもイかされた。 はぁはぁと、乱れる呼吸。 ぬるりと抜かれた、指先。 そんな動きにすらも、敏感になり過ぎた体はふるりと震えた。 でもそんな俺を休ませる事なく、木内は腹這いにさせた。 「三本目...余裕で入りそうだね。」 その言葉を聞き、俺は自ら尻を上げ、受け入れ体勢をとった。 「入れるなら、さっさとやれよ。  アホ木内っ!」 背後でゴクリと、唾を飲む気配。 「...ごめん、もう我慢出来ない。」 後孔に添えられたのは、指なんかとは比べ物にならないくらいの熱量と質量を持つ、木内のアメリカンサイズなまるで可愛くないジュニアで。 「ちょ...、指じゃねぇのかよっ!?」 覚悟は決めていたものの、突然の事に流石にびびって前に逃れようとした。 でも腰を両手で掴まれ、動きを完全に奪われて...凶器かってくらい馬鹿デカイそれは、俺の体を押し開くみたいに強引に、中に侵入してきた。

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