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※第20話

「う……、悪かったよ」 「知らない。ヘタレは勝手に悶えてれば?俺も勝手にするから」 そう言うと竿部分から先端までをつぅっと舐める。 赤い舌がねっとりと舐め上げるその仕草がたまらない。 思わず自身の口を押さえるとユキオはクスリと笑った。 そのあとはチュッとリップ音を立ててさっきまで舐めていた部分にキスの雨を降らせる。 そうして段々先端へと登っていくと最後に先端へとキスした。 びくりと震えるとユキオがこちらを見上げる。 じっとこちらを見つめながらユキオはそっと先端を口に含んだ。 ユキオの口内はねっとりと熱く絡みついてきて思わず息が上がる。 「……っ、」 舌先で裏筋やカリ部分を舐め上げながら吸い上げてくる。 その刺激だけでもやばいと言うのに視覚的にも扇情的過ぎた。 小さなユキオの口が俺のを咥えている。 これはなんだ。 夢か?俺は夢の続きでも見ているんだろうか。 しかし混乱する身体にはダイレクトな刺激が伝わってくる。 ユキオの体温も何もかもが気持ちいい。 何より一生懸命俺のを咥える姿が何だか可愛い。 時折こちらを見上げて上目遣いになるのもたまらなかった。 そのうちユキオは本格的に俺のを咥えると喉奥まで突っ込んで頭を上下させ始めた。 モノが大きいからか、眉根を寄せて少し苦しそうだ。 普段だったらユキオが苦しがるのなんて絶対阻止するところだが、今はその表情ですら興奮材料になってしまう。 熱くて気持ちいい。 喉奥まで咥えられると奥が締まる。 「……ンっ、……はぁ、ふ……」 大き過ぎて辛いのか、時折声が漏れ出るのが色っぽい。 飲み込み切れない先走りがユキオの口元でテラテラと光っている。 ダメだエロ過ぎてもう保たない……! 「……きお、ゆきお……も、離せ」 咥えられたばっかりだというのに欲求不満も祟ってかもうすでに限界だった。 そのまま出すわけにはいかないと一度口を離すよう説得するがユキオは聞いちゃいない。 知らないふりをしようとするユキオの頭を突き放そうとするがそれを嫌がって尚も食いついてくる。 だぁー!吸うのは反則だろう! 思わず力加減が出来ずに思いっきり顔を押しやるとユキオもユキオで抵抗しようとしたのか予想外の快感が襲う。 「……ぅ、ぁ……っ!」 びゅっ、と勢いよく先端から出た精液がユキオの顔に掛かった。 「うわ!わ、悪ぃ……!!」 咄嗟に目を閉じてくれたから良かった。 俺は慌ててテッシュを手探りで探すが見つからない。 とりあえず手でユキオの顔を拭こうとして――そのまま固まった。 変に我慢していたせいかやや濃いめの真っ白な液体がユキオの長い睫毛に滴っている。 そこから斜めに鼻の方まで飛んでいた。 さっきまで俺のを咥えていたからか息が苦しいらしく半開きのままはぁはぁと荒げている。 ちろりと覗く赤い舌の上も唾液と精液か混ざり合っていた。 控えめに言ってめちゃくちゃエロい……っ!! ごきゅ、っと自身の喉が鳴る。 しばらくそのまま見とれていたが、ハッと気がついた俺は自身のパンツを片手で直すと慌ててユキオの顔を拭った。 するとユキオはその指を引き止めにかかる。 何だろうと思う間も無く、自身の方へと引き寄せるとユキオはその指をねっとりと舐め上げた。 ぷつん、 頭の何処かで何かの糸が切れる音がした。 がしりとユキオの二の腕を掴むと興奮のままユキオをベッドへ引き倒す。 びっくりした顔でこちらを見上げるユキオに何か言うでもなくそのまま顎を掬い上げ深く口付けた。 「ん、ふ……ぅ、」 自分のをフェラしてくれた後だとか、そういうのは全くもって頭から抜けている。ただただユキオとキスがしたくて欲望のままにそれを実行する。 口の中に苦い味が広がるが、ユキオの熱い舌の感触でそれもまたすぐに消えた。 逃げるわけでもないのに頭を固定するとそのまま何度も角度を変えてキスを続ける。 それに応えるようにユキオも俺の首へ腕を回すと積極的に舌を絡めてきた。 「……はぁ……っ、たぃが……っ」 うっとりとしたユキオの声が頭に響く。 もうそうなると頭が馬鹿になって一つのことしか考えられなくなる。 ユキオが欲しい。 脱がせて喘がせて一つになりたい。 俺のモノにしたい――けど、 そのまま触れたくなるのを拳を握りしめてグッと堪える。 「タイガ……?」 突然下を向いたままになった俺を訝しんで、ユキオが半分体を起こしかけて俺の肩に手を添えた。 すると何を思ったのか、ユキオはそのまま俺と膝を付き合わせるとさっきと蚊の鳴くような声でボソボソと呟く。 「準備してきた……から、」 「は……?」 聞き逃しそうなほどの小さな声。 けれど密着している俺にはしっかりと聞こえた。 「だ、だい…………だいて、ほしい」 後半は恥ずかしさからなのかぎゅうぎゅう抱きつきながらユキオが俺の首筋に顔をうずめる。 泣いているのか鼻をすする音が聞こえた。

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