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※第22話

下着の中で窮屈になっている息子を足でやわやわと揉む。 さっきまで大人しくしていたので油断していた。 思わず声が漏れ出るとユキオは意地悪そうに笑う。 でも得意げなのも可愛い。 そんなことを思っている間にもユキオの悪戯は続く。 足の指を使って優しく揉みながらも先端部分であろうところをグリグリと指の腹で押した。 「……、お前なぁ……っ」 「つーかお前も脱げよ」 ほんのりと唇を尖らせたユキオが言う。 あ、期待してる顔だ。 そういう目で見ている自覚はしっかりとあったが、逆のことは考えていなかった。 ユキオの顔にはありありと脱いだところが見たいと書いてある。 そしてそういう欲情した目というのは案外分かるもんなんだと俺でも分かってしまった。 なんか……なんかこうソワソワと落ち着かないもんだな。 少し照れる。ユキオ相手に照れる日が来るとは思わなかった。 俺なんて一体何回そういう目で見たことか。 そらぁ、ユキオが怒るわけである。 「はいはいわーったよ」 「……っ、」 そう返事を返すとバサリと上を脱ぐ。 裸なんて子供の頃からお互い見飽きるくらい見てるくせにユキオは食い入るようにこちらを見つめている。 「下、脱がしてい?」 「いーけどよ」 何となく気恥ずかしくなって素っ気なく答える。 そんなことは一切気にせずユキオはそっと腹部に手を添えた。 何だかくすぐったい。 了承をもらうや否や、俺のズボンを下ろしに掛かる。 半分脱がせたところでユキオの喉がゴクリと鳴ったのが聞こえた。 自分も同じことをしたくせに何だか恥ずかしい。 それを誤魔化すようにズボンを自分で脱ぎ去るとユキオの上にも手を掛けた。 意図に気づいたユキオが上を脱ぐ。 真っ白な肌を前にすると妙に緊張する。 「何?タイガくんは緊張してんの?」 クスリと笑ったユキオは素肌のままぴとりと体を寄せた。 温かい素肌から少し早い鼓動が伝わってくる。 そのことに緊張してまた更に体温が上がる。 それに気づいたのかユキオは俺の胸へそっと耳を寄せると目を閉じた。 「あ、速くなった」 「ば……っ!そら速くなるだろ!」 キョトンとした顔の後でユキオはにまりと笑う。 ポーカーフェイスを決めようとして失敗した隠しきれない笑みだ。 かわいい。 かわいいけど!かわいいけど! つい顔を赤らめるとにまにましたままユキオは抱きついてくる。 「タイガ可愛い」 いや可愛いのはお前だから。 興奮しているのか頬が赤い。 けれど目は爛々としていてあぁ、好かれてんだなと改めて思う。 あまりにも至近距離にいるのでついそのまま座り込んでしまうとそれを良いことにユキオはそのまま俺に半分乗り上げた。 そっと俺の腹部に顔を近づけると腹筋の割れ目に沿って舐め上げる。ちらりとこちらを見上げるとちゅ、と口づけを落とした。 「……っ、」 「お返し」 悪戯っぽく笑うところが可愛い。 顔を覆って悶える俺のことは御構い無しにユキオは更に舐めながら上へとのぼってくる。 突起に触れると同じくキスを落とした。 「……っ、」 「タイガ気持ちいいの?」 少しムズムズとした刺激が走る。 「少し」 「可愛い」 ユキオは見せつけるように舐め上げながら俺の太ももを撫で上げる。 あ、上目遣いヤバい。 「……も、良いから」 そのまままた下を触ろうとするのでやんわりと止めると逆にゆっくりと押し倒した。 「……したい」 「……っ、ぅん」 ユキオと一つになりたい。 ユキオの頬がまた染まる。 さっきから大胆になったりしおらしくなったりと忙しなくて俺の心臓が保たない。 「下、脱がせてい?」 「じ、自分で脱げる……っ」 ドキドキする鼓動を聞きながらパンツに手をかけるとユキオは慌てて自分で脱ぎ出した。 残念。脱がせたかった。 まぁ、それはまた今度でいいか。 『次』があるのが嬉しい。 俺の視線に気づいたユキオが膝を突き合わせて体操座りをする。 「……何ニヤついてんのすけべ」 「すけべなことしてんだからしょーがねーだろ」 ホント、肌が白くて綺麗だ。 隠そうとする手のひらにキスするとそのまま片手で優しく押さえ、太ももにもキスを落とす。 「ぁ……っ」 その下で擦り合わせた膝の片方を食むと再び小さな声が上がった。 力が抜けたのを見計らって拘束した手を離すと突き合わせた両膝を割り開く。 良かった、ちゃんと勃ってる。 感じてくれてることに俺は安堵した。 これからすることを考えるとユキオの方が負担が大きい。なるべく無理はさせたくないのだが――。 もう既にいっぱいいっぱいな自分がいる。 だってそれこそ夢にまで見た状況なわけだから。 興奮するなという方が無理な話だ。 しかしこの体格差では怪我させかねない。 それでも極力優しく、優しくと唱えながらそっとユキオのモノに触れる。 多分、急に後ろに触れても怖がるだろう。 少しでも緊張を和らげてあげたい。

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