どうして安堵なんかするんだ……？ どうしてこの手は優しく触れてくるんだ……？ 「んぅ……ぅっ………」 「我慢しなくていい。息辛いだろ？」 子供をあやす様に手の甲を滑る指先にさえ、身体は反応を示して、耐えきれずに口元から手を退けてしまった。 「あ……っ!?やぁ………ふぅ……」 狙ったように昂りの先端を抉られて、腰が浮く。 「待っ………先っ…ぽ強……ぃ……」 「強いのが好きか？」 グリグリと指の腹で先走りを掻き回されて、腰が溶けてしまいそうなほどの快楽が襲ってくる。 「……っきじゃな………ぁ…い……」 「自分の声聴いてみろよ。これが好きじゃないやつの出す声か？」 「ふぁ……あ……っ……あぁ……」 甘い、甘い、声………。 俺の嬌声(こえ)。 「――あっ、だめ……イクっ……イク…！」 溜まった熱を放出されたいと睾丸が上がり、内腿に力が入る。 「だめじゃない。空っぽになるまで出し切れ」 「うぁ、……あ………んぁっ！！」 亀頭を押し潰されながら、せり上がった熱を藍澤の手へと放った。 「あ……ﾊｧ……ﾊ……っ……」 気持ちいい………気持ちいぃ………。 「ん、頑張ったな」 ほめられた……うれしい………うれしいのに、たりない……。 もっとほしい……もっと、もっと………。 きもちいいのに……せつない……たりない…っ、もっと………。 「そろそろ目開けてもいいか？後処理ぐらいは良いだろう？」 みてくれない…さびしい、さびしい………。 「七瀬？おい、大丈夫――っ!?」 「んぅっ……」 あ、めにうつった……うれしい…… くちびる、やわらかくてきもちいぃ……。 「――〜〜おい、お前何やって」 「あ、やだ…もっと、ほしい…」 「七瀬、お前………トんでるな？」