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不能_25
藍澤の長い指が俺の愚息に絡んで、躊躇いなく上下する。
「気持ちいいか?」
吐息混じりの声音が鼓膜を揺らす。
たったそれだけの事なのに、身体は跳ねるほど反応する。
「ん、きも、ちぃ……」
「舌、出して」
「んっ……」
素直に従えば藍澤は嬉しそうに微笑みながら、舌と舌を絡ませた。
それは深いキスへと変わって、飲み込めない唾液が口の端から溢れ伝う。
自然と腰が揺れて、内腿が痙攣する。
「あ……ごめ、もぅ……出そ……」
限界を訴える俺に藍澤はまたキスをして「好きなだけイけ」と諭してくる。
「あ……ぁっ……も、い…っ――〜〜っ」
狙ったようにモノの先端を抉られて、俺は呆気なく精を吐き出した。
「……ハァ……っ……ハァ…」
「……濃いな。我慢は身体に良くないぞ?」
「んぇ……?――!!ばっ、何舐めてんだよ!?」
「何ってお前の精え――」
「そういう事じゃねーの!ああ、もう!拭けってば!!」
手についた白濁を綺麗に舐め取ろうとする光景に耐え兼ねて、サイドボードにあったボックスティッシュを押し付けた。
「別に平気だ」
「俺が平気じゃないんだって!変態!」
残念だと笑う藍澤は大人しくティッシュを受け取る。
拭き取る様子を横目に、チラリと見た藍澤のモノはピクリとも反応してない。
やっぱ、全然勃起しないんだ……。
「これで寝れるだろ?」
「うん……」
「どうした?」
「ううん、何でもない。気持ちよかった、ありがと」
「ん、おやすみ」
「おやすみ……」
藍澤に触られて気持ちよくて、幸せだった。
けど俺は……藍澤に同じ幸せを返せないんだな。
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