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せめて 抱きしめて〜起〜 19
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今日も夕方になったらT大に行こう・・・。
頭の片隅でそんなことを考える。
ボクが集中していないとわかったのか、後ろからボクを犯しているヤツが、急に乱暴に腰を叩きつけてきた。
「あっ・・・んんっ・・・ちょっとヤダ」
ボクは屋上の柵(さく)にしがみつく格好で、お尻を突き出すように相手に向けていた。
そいつはボクのお尻を掴んで、中をえぐるように腰を回して、叩きつけてくる。
たまたま前立線の部分を刺激されて、イきそうな感覚がした。
ボクは今日はちゃんと登校して、ハンカチと私服も持って来ていた。
外は綺麗に晴れていて、吹く風が暖かく気持ちがいいので、屋上でのんびりと寝ていた。
昼休みになって、屋上に来た人がボクを見つけて、犯らせろと言って来たのでOKしただけ。
顔も名前も知らないけど、昨日は一回もしていなかったから、ちょうど疼いていたので別に構わなかった。
後ろから、はあはあと荒い息遣いが聞こえる。
先走りの液体が多いのとローションのせいで、にちゃにちゃと音を立てる。
ものは普通の大きさで正直物足りない。
ボクが感じるところまで届かない。
早く終わんないかな・・・イけそうもないし。
ボクはしょうがないので、右手だけ柵を離して、自分のをしごく。
手で包み込んで適度に締めつけて、上下に動かす。
上手い人だったらこんなことしなくても大丈夫なのに・・・。
めんどくさいな。
そいつは、しつこく腰を振ってボクの中に入ってくる。
ボクには物足りなくても、そいつにはすごく気持ち良いみたいで、腰を振る速度が落ちない。
まるで発情期の猿だ。
「・・・ああんっ・・・もうダメぇ・・・」
サービスで喘(あえ)ぎ声を出してあげる。
ボクが感じてると思ったのか、
「いいのか?気持ちいいか?」
と聞いてきた。
童貞かよ、と思いながらも早く終わらせたいので、ボクは答えずに締め付ける力を強くして、腰を振る速度を上げた。
自分でしごいている手も、速度を上げてイけるように頑張る。
「・・・ふあああっんん・・・イク・・・ああああっっ!!」
自分の手の中に射精する。
どろっとした液体をボクは地面に落とした。
やっとイけたボクの中に、そいつも射精していた。
ああ・・・つまんないセックスだった・・・。
そいつはボクの中から出ると、身支度を整え、そそくさと行ってしまった。
ボクも服を着て平常に戻る。
ふと時計を見ると昼休みは終わっていた。
まあ、どうせ授業出ても意味ないからいいけど。
ボクはそのまま屋上で微睡(まどろ)む。
早く夕方にならないかな・・・。
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