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第せめて 抱きしめて〜承〜 20

「ちょっと待って下さい」 ボクは脚を大きく広げて、剛さんの体をよけて、自分の唾液で濡らした指を自分の穴に入れた。 ボクの指は細いから、何本か入れないと剛さんのが入らなそう。 剛さんはボクが自分でし始めたので、少し驚いている。 「千都星、何?」 「慣らして広げないと入らないから・・・もうちょっと待って下さい」 自分の指が体内をかき回す。 こうやって自分でするのはあまり好きじゃない。 でも、剛さんにしてって言えるわけない・・・! ボクが瞳をきつく瞑(つむ)って、我慢しているのがわかったのか、剛さんはボクの手を握って指を引き抜く。 「剛さん?」 「いい・・・オレがする」 「いいです。こんなこと剛さんには・・・」 「オレがしたいんだ」 ボクの言葉を遮って、剛さんがそう言った。 こんなこと、したいなんて、何で? 今まで誰もそんなこと言わなかった。 いつも前戯(ぜんぎ)も何もなく、いきなり突っ込まれた。 だから、自分の体を守るために、いつもローション使ってた。 今は持ってないから、自分でしようと思ったけど・・・。 剛さんは自分の指を舐めて濡らすと、本当にボクの穴に指を入れてくる。 「あ・・・やぁ・・・!」 自然と声が出た。 予想よりも濡れた声が出てしまって、期待して待っていたみたいで、恥ずかしかった。 剛さんの指は太くて骨張っていて、ボクの奥の方にまで届いてしまう。 手が大きいから指も長い。 内部をかき回される。 性器の裏にあたる、気持ちいい所を掠(かす)める。 電流が走ったように、腰が浮いて、痺(しび)れが腰から上に突き上げて来る。 ボクは体の奥深くからせり上がって来る熱と、じわじわと蝕(むしば)む快楽に、声が抑えられない。 「あっ、ああっあああっ・・・ふぅああん、やぁああ・・・つよしさぁん!ダメ・・・気持ちいい・・・」 「本当に?大丈夫?」 「うん、本当に・・・ああ、そこぉ・・・やらぁ・・・気持ちいいぃよぉっ・・・!」 男なんて初めてのくせに、剛さんの指が的確にポイントを突いてくるので、ボクは腰が動くのを止められなかった。 いつもはゆっくりと快楽が出てくるのに、今日はもうイきそうなくらい気持ちいい。 足にも力が入らない。 辛うじて動かせる手で、ボクは剛さんの腕を掴んで、襲って来る熱を受け止めていた。 「ダメ・・・もうイきそう・・・ヤダ!」 また指が前立線を擦った。 脳がスパークしそうな衝撃。 全身が痙攣するような、電気が走ったような、体を突き上げるような感覚。 ボクのがびくびく震えて今にも出そうになっている。 剛さんがボクの顔をじっと見つめながら、指を小刻みに動かしたり、大きく動かして何度も出し入れしたりして、ボクの反応を見ている。 「もうイヤぁ!・・・出ちゃう、やだぁ・・・もうダメぇ!」 「いいよ。イって」 「やだ、やぁらっ・・・そんなに動かさな・・・!動いちゃやだ・・・いいのぉ・・・すごいよぉ、ダメだってばぁ・・・やぁあああっ!」 ボクは短い悲鳴を上げてイった。 自分のお腹に熱い精液がかかる。 こんな・・・指でイかされたのなんて初めて・・・。

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