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せめて 抱きしめて〜承〜 21

剛さんは指を引き抜くと、ボクが出した精液を指で撫ぜると、それをボクの穴の入り口に塗り付けた。 「っ・・・!!」 指が軽く触れただけなのに、異常に感じる。 自分の体がいうことを聞かない。 体中から力が抜けて、後ろが熱く疼(うず)いて、早く入れて欲しいと開いたり締まったしている。 「入れたい・・・」 ぞくぞくする。 「・・・入れて・・・剛さんが欲しいよぉ・・・」 懇願すると、剛さんは薄く笑って、額(ひたい)にキスをする。 そして、ボクの足を大きく開かせて、穴に大きすぎるものの先端を擦り付けた。 ダメ・・もうそれだけで気持ちいい・・・こんなの嘘・・・。 太くて硬い先端がゆっくりと穴の入り口をこじ開ける。 穴が少しずつ開いていく。 剛さんのを受け入れようと、全開まで開いているはずなのに、剛さんのほうが少し大きかった。 ゆっくり入ってきてるのに、一瞬鋭い痛みを感じてボクは悲鳴をあげた。 「ま・・待って!ちょっと・・・嘘・・・おっきぃよぉ・・・!!待って、止まってぇ!」 「千都星?」 ボクが本気で言ってるのがわかったのか、剛さんが腰を止めた。 「剛さんのおっきぃ・・・ちょっと待って。お願いです」 ボクは全身で呼吸を繰り返して、剛さんの太さに穴が慣れるのを待った。 はあはあと呼吸を繰り返しているボクを、剛さんが心配そうに見つめている。 「ごめん・・・やっぱりやめよう・・」 「やだ!大丈夫だから、ちょっとだけ待って下さい」 やめて欲しくない。 気持ちいいから。 こんなに気持ちいいのは初めてだから。 抱いて下さい。 貴方のものにして下さい。 熱くなった体に、夏の夜の風が心地いい。 ボクは痛みが治まるのを感じて、ボクの体を心配してくれている剛さんに、うっとりと微笑んだ。 「大丈夫です・・・入れて」 「本当に平気?」 「うん・・・剛さんを全部入れて下さい」 「千都星・・・ごめん、大好きだ」 「ボクも、大好き」 剛さんが腰を進める。 慣らしていたことと、擦りつけられた精液が滑りを良くしていて、ずぶずぶと入ってくる。 「ううん・・・ああっ・・・」 「ごめん、千都星・・・すごく気持ちいい」 「ボクも・・・ボクも気持ちいいです・・・あ、ああっ!」 その後は痛みを感じることなく、剛さんのが根元まで全部入った。 限界まで開いた穴が、がっちりと剛さんのを咥(くわ)え込んでいる。 中にいるだけで、すごく気持ち良い。 「動くぞ」 短く言うと、剛さんは我慢できなかったみたいで、いきなり激しく突いて来た。 さっきまで指で弄られていた箇所を、太い硬いものが何度も何度も擦る。 先端ぎりぎりまで抜かれる時の妙な排泄感と、根元まで一気に入れられる圧迫感。 内蔵を抉(えぐ)られるみたいな感触に、今まで感じたこともない気持ち良さを感じて、ボクは口唇の端から涎(よだれ)を垂らしながら、叫んでいた。

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