75 / 112

せめて 抱きしめて〜転〜 20

* シャワーの音がお風呂場に反響して、頭の中でうるさいくらい。 剛さんの指が全身を優しく撫ぜて、うなじにキスをされる。 背筋がぞくぞくして、快感が下半身へ下りて行く。 ちゅっと音を立てながら、何度も背中にキスをして、腰に行き、お尻にたどり着く。 「つよ・・・しさ・・・もうやぁ・・・!」 シャワーを掛けている方とは逆の壁に手をつけて、剛さんに腰を抱えられた状態で、ボクは立っていた。 剛さんはシャワーが当たっても気にせず、ボクの全身にキスを繰り返す。 剛さんが触れた所から、熱が広がって行く。 気持ち良いのと恥ずかしいのと、そんな感覚が満ちている。 「はぁ・・・はぁ・・・あっダメ・・・」 荒くなった呼吸を静める方法も知らないボクは、剛さんに全部預ける。 剛さんは、お湯で濡れているボクの小さな穴に、ゆっくりと太くてゴツゴツした指を入れる。 ゆっくり動かされる。 気持ち良くて、穴が指を締め付けちゃうのがわかった。 「ダメ・・・気持ちいい・・・ああ、はあ、あっ」 指の動きに合わせて声が漏れる。 そうやってしばらく指で愉しんで、更に指が増やされる。 内部を指の腹で擦ったり、押したりされて、ゆっくりゆっくりと穴を解(ほぐ)してくれている。 奥のイイ所を擦られる。 全身が性感帯になったみたいに敏感になり、シャワーが当たるだけでも、腰が揺れる。 ああ・・・欲しい・・・。 剛さんの太くて長くて硬いのが・・・欲しい。 「千都星・・・締め付けすぎ」 「だって、だって」 「しょうがないな」 そう言うと剛さんは指を引き抜いて、何か柔らかいものでボクの穴を刺激する。 全体を押されるように包まれて、突いたり撫ぜられたり。 優しい刺激に穴が嬉しそうに、欲しそうに、開いたり閉じたりしてしまう。 「つよしさ・・やだ!汚いよぉ!」 その柔らかいものが、剛さんの舌だと気付いてボクは悲鳴を上げた。 こんなこと、こんなこと剛さんにしてもらうつもりなんてないのに。 「やめて、やだぁ」 「千都星のここ可愛い。小さくてピンク色で」 「見ないでぇ・・・!」 「可愛い」

ともだちにシェアしよう!