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せめて 抱きしめて〜転〜 20
*
シャワーの音がお風呂場に反響して、頭の中でうるさいくらい。
剛さんの指が全身を優しく撫ぜて、うなじにキスをされる。
背筋がぞくぞくして、快感が下半身へ下りて行く。
ちゅっと音を立てながら、何度も背中にキスをして、腰に行き、お尻にたどり着く。
「つよ・・・しさ・・・もうやぁ・・・!」
シャワーを掛けている方とは逆の壁に手をつけて、剛さんに腰を抱えられた状態で、ボクは立っていた。
剛さんはシャワーが当たっても気にせず、ボクの全身にキスを繰り返す。
剛さんが触れた所から、熱が広がって行く。
気持ち良いのと恥ずかしいのと、そんな感覚が満ちている。
「はぁ・・・はぁ・・・あっダメ・・・」
荒くなった呼吸を静める方法も知らないボクは、剛さんに全部預ける。
剛さんは、お湯で濡れているボクの小さな穴に、ゆっくりと太くてゴツゴツした指を入れる。
ゆっくり動かされる。
気持ち良くて、穴が指を締め付けちゃうのがわかった。
「ダメ・・・気持ちいい・・・ああ、はあ、あっ」
指の動きに合わせて声が漏れる。
そうやってしばらく指で愉しんで、更に指が増やされる。
内部を指の腹で擦ったり、押したりされて、ゆっくりゆっくりと穴を解(ほぐ)してくれている。
奥のイイ所を擦られる。
全身が性感帯になったみたいに敏感になり、シャワーが当たるだけでも、腰が揺れる。
ああ・・・欲しい・・・。
剛さんの太くて長くて硬いのが・・・欲しい。
「千都星・・・締め付けすぎ」
「だって、だって」
「しょうがないな」
そう言うと剛さんは指を引き抜いて、何か柔らかいものでボクの穴を刺激する。
全体を押されるように包まれて、突いたり撫ぜられたり。
優しい刺激に穴が嬉しそうに、欲しそうに、開いたり閉じたりしてしまう。
「つよしさ・・やだ!汚いよぉ!」
その柔らかいものが、剛さんの舌だと気付いてボクは悲鳴を上げた。
こんなこと、こんなこと剛さんにしてもらうつもりなんてないのに。
「やめて、やだぁ」
「千都星のここ可愛い。小さくてピンク色で」
「見ないでぇ・・・!」
「可愛い」
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